マーケティングを勉強すると
最初にやるべきこととして
「ターゲット設定」なんて言われます。



「ターゲット」なんて言うと
上から目線でサービスしてやる、ってごう慢な感じ(笑)。



言葉が嫌いなので
これを日本語にして
「理想顧客」なんて言うと、言わんとする要点がよくわかる。




自分のサービスは誰にどんなメリットがあるか
それがわかりやすく表現できれば
伝わる言葉になります。





結局は
ターゲット設定、というのは自分の存在意義を自分に問うことなんですよね。





で、この記事のタイトルに戻ります。
昨日わたしは
ヘアカラー専門店に行ったのですが
そのお店のコンセプトに感心しきり。




美容室が
「トータルヘアデザイン」もしくは「トータルヘアアドバイザー」とすれば


カラー専門店は
「ヘアカラーの塗布代行専門」




素人ができないこと
1、プロ用のカラー材の調達
2、短時間で塗り残しのない塗布



この2つに特化してサービスを提供。


シャンプーは機械だし
ブローはセルフだし
マッサージなどのサービスもない




徹底したシンプルオペレーションで
ひとりあたりの時間を短縮。
そのぶん低価格。




お客様からすれば
安い、早い、出来上がりがキレイ
と三拍子揃って
途切れることなく席がうまっていました。




勝手に計算すれば
一時間に6人のお客様
顧客単価は3700円


一時間当たりの売上22,400円
一日9時間稼働で売上201,600円
ひとつきに
500万円以上の売上になる。




家賃30万
材料費100万円
水光熱費100万円
スタッフのべ4人で福利厚生費込人件費240万円


かなりざっくりでも利益はでそうだ。



とにかくビジネスな考え方で
考えさせられたのは
ニーズがあることでも
短時間オペレーションができないことはやらない、
ということ。



利美容の業界は
競争が激しいだけに
ビジネス意識が高い、と思います。




市場経済が習熟すると
専門性が重要になりますね。




何でもできるが重宝されたのは昔の話です。
何でもできるひとは、プラスずば抜けた論理性がないと、武器になりません。
(と思います)