これは、建築家やデザイナー、美術家などなどの
主にクリエイティブな仕事に携わっている人たち49人が、それぞれ店主となり
それぞれの「目利き」による商品が並んでいるセレクトショップからなる商店街です。

チラシと書籍。
本はカタログのような感じで、装丁の雰囲気も楽しいのですが、
小さくて分厚くて、何とも見づらい(めくりづらい)のが残念です。
このイベントの広告を見た時から興味をそそられ、
いったいどんな商品が並んでいるのか結構楽しみにしていたのですが、
みなさんそれぞれ甲乙付けがたい興味深い品で、
その期待に応えるに十分な面白い商店街になっていました。
それを証明するかのように、平日にも関わらず、とても混んでいて
自由に見れないお店もあったくらいです。
特に、この日は、小山薫堂さんが、自ら「文字の量り売り」をされていて
その場で即興で生み出される「文字」を求める人たちで溢れていました。
薫堂さん曰く、「おくりびと」の脚本のギャラを文字数で割ると
1文字あたり、178.2円になるそうです。
それが、店舗「小山くん堂」の明朗会計のシステムになっていました。
単純に、原稿用紙1枚(400字)あたり、71,280円になりますから、
仮に100枚しか書かなかったとしても...
うーん、結構稼いだんでしょうね、きっと。
(すみません、下世話な計算をしてしまいました。)
今回、面白いと感じた他の要素のひとつに
佐藤卓さんによる屋号のデザインがあります。
ロゴとしてのまとまりも「銀座」で「目利き」というイメージに即していて
また、それぞれの屋号の付け方もとても面白いです。


上段、右から左へと、店主名と屋号の順番は同じになっていますので、
比較してみると面白いです。
明日が最終日と言うことで、
人気の商品は完売状態になっていたのが残念でしたが、
とても楽しいイベントで、思いの外長居をしてしまいました。