坂下清写真展「藍の手」
誓いを定着させるようシャッターをきった。。。
島根県広瀬町にある正藍を用いる糸染め紺屋、天野紺屋。
その五代目の彼は私と同じ歳でありながら、創業140年の歴史をもつ生家の伝統を残す仕事についている。
その重みは彼の肩に重くのしかかっていることだろう。
彼の染める藍は未熟さを残しながらも輝きに溢れている。
その手は藍の染料が染み込み、爪や指紋は真っ黒に染まっている。染料の藍はアルカリ性のため、肌はぼろぼろに荒れ、赤ぎれが絶えない。
彼の手を見た後、ふと自分の手を眺めた。なんとぬくぬくとした日々を過ごしているだろう。
彼に負けない手にしよう、彼の必死な姿を残すと共に、自分の誓いを定着させるようシャッターをきった...
(なんば新聞 抜粋より。)
■会期:2011年11月1日(火)~29日(火)11:00‒18:00
■会場:ニューオーサカホテル心斎橋 1F ロビー
〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1丁目10-36
http://www.shinsaibashi-noh.jp/
yoshi.