こんにちは。
米寿の誕生日に、10億円を地方自治体へ寄付した事が分かりました。
「神奈川県大磯町の女性(88)が米寿の誕生日を迎えた16日、「教育などに役立ててほしい」と生まれ育った同県南足柄市に10億円を寄付した。市役所では現金10億円をピラミッド状に積み上げ贈呈式を開催。10億円は「信じられないでしょうが、節約した」という。金太郎のふるさととして知られる同市は、児童の表彰制度や奨学金などで役立てるという。
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教育のためにとドドーンと10億円を寄付したのは大磯町の横溝千鶴子さん。旧南足柄村の出身で、教育者の両親のもとで育ち、戦後、小田原市の高校教諭などを務めた。27歳まで住んでいたこのふるさとへ、鶴の恩返しならぬ、千鶴子さんの恩返しだ。
贈呈式は市役所3階の特別会議室で開かれた。10億円は1000万円の束が100個で、重さ約100キロ。警察官や警備員ら約20人が見守る中、ジュラルミンケース5つで運び込まれ、ピラミッド状に積み上げられた。横溝さんは「現金10億円は私も初めて見ました」とおどけながらも、現金での寄付に「お金の大切さを分かってもらいたかったから」と説明した。
10億円は「信じられないでしょうが、節約してきた」。約1年前に市長に連絡し、寄付金の使い道などを話し合ってきたという。「四十数年前、米寿のこの日に10億円を贈ろうと目標を立て、随分節約してきた。ふるさとに恩返しできたのは人生最大の幸せ。子供たちの教育のため、命ある限り努力を続けたい」と穏やかな笑みを浮かべた。
横溝さんは教職を退いた後、夫と調理場設備関係の会社を興し成功。一時期社長も務めた。平成7年に夫に先立たれ、子供もいないことから、11年に東京・赤坂の土地を売るなどして大磯町に5億円を寄付、障害者福祉施設の設立にかかわってきた。現在は無職といい、贈呈式後には「今後はもう(お金を)ためるつもりはありません」と話し笑いを誘った。
10億円は、市の本年度一般会計予算の6.7%、教育費の約53%に相当する。市は近隣2市10町とともに横溝さんの名前を冠した基金を設立し、スポーツや文化活動で活躍した児童・生徒の表彰や奨学金、子育て支援、教育関係の研究の助成などを行う考え。市の教育委員会の担当者は「横溝さんの思いを受け継いでいかないといけない。気がやさしくて力持ちの金太郎のような子供を育てていきたい」と話していた。
■10億円アラカルト
◆年俸 松坂大輔投手(27)が昨年12月、レッドソックスと6年総額5200万ドル(当時約61億円)で契約。単年で平均換算すれば約10億円
◆競走馬 有馬記念などを制したナリタブライアンが21戦12勝で総収得賞金額10億2691万6000円
◆映画 映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」の製作費が10億円。配収は53億円だった
◆赤字予想 不二家が今月、平成20年3月期連結決算の純損益予想を従来の6億円の黒字から10億円の赤字に下方修正すると発表
◆コカイン 今年8月、ペルーから成田空港に空輸された機械部品にコカイン約17キロが隠されているのが見つかり、部品を受け取りに来た日系人の男が逮捕された。末端価格で約10億円
■自治体への高額寄付
◆平成10年3月 長野五輪の記念硬貨製造にも携わった埼玉県戸田市の金型製造会社の社長(90)が「会社設立40周年と自分の卒寿の祝いに恩返しを」と戸田市に3億円を寄付
◆14年11月 京都市の女性(故人)が、祇園祭など京都三大祭の運営を支える「京都市文化観光資源保護基金」に約17億円を寄付。遺言を残していたという
◆16年7月 福井県の豪雨被害への見舞いとして、ドリームジャンボの宝くじ2億円の当たり券1枚が県庁に匿名で郵送されてきた。県は寄付した人の意向を受け、消印の地域なども公表しなかった」(「サンケイスポーツ」より)
それにしても、地方自治体に高額寄付することは、財政難を抱える都市にとっても有難いことだと思います。
しかも、その貢献した寄付金で市民の為の施設やイベントの為の資金として使われる事は、市民にとっても大きな還元だと確信しています。
あまり無駄遣いを控えて、貯金若しくは貯蓄をした方が大切である事を覚えて欲しいと思います。