京都でイメージフォーラムフェスティバルという映像アートの祭典を見てきました。
いろいろ面白いプログラムがあるなかで、いちばん興味をひいたのが、「ジェネシスとレディ・ジェイのバラッド」でした。
ジェネシス・P・オーリッジというアーチストは、若い頃から「インダストリアル」と呼ばれる音楽をやってた、パイオニア的存在なのです(ノイズとエレクトロニクス!)。彼の在籍してた「スロッビング・グリッスル」とか「サイキックTV」など、僕も熱狂的に聞いたものです。
彼はレディ・ジェイという女性と知り合って、熱烈な恋愛に落ちます。
そして、2人は肉体改造をして、そっくりな人間になろうとします。
これぞ、一心同体!
同じファッションに髪型、整形、ジェネシスは豊胸手術もします。
ジェネシスは、はっきり言って変人というか、変態だと思うんですが、そのジェネシスと一緒に同じようになろう、とするレディ・ジェイもこれまた凄い女性です。
意外と、2人ともお互いのために料理を作ったり、と家庭的な面もあって、そういう普通の人っぷりと、ステージやそれ以外の私生活で見せるアングラでフェチでオカルトでセクシーな部分が共存しているのが、すごく面白い!
レディ・ジェイは発作が起こって死んでしまうんですが、残されたジェネシス(もう還暦過ぎてる!)は、まるで2人が合体したかのような、不思議に巨大化した体型で、今日も珍妙な音楽を奏でつづけています。
レディ・ジェイの伝記とか、めっちゃ読みたい!