火曜日夜の夜間スクーリングは[政治思想論(哲学特殊)]です。オンライン授業とオンデマンド配信とのハイブリッドで、初回はオンライン授業。

 

シラバスには、

近代東アジア世界の歴史的な起源に遡り、「私たちはどこから来て、どこへ向かおうとしているのか」という問いを思想史的に検証する作業は、今日きわめて重要な意義を有しています。この講義ではそのような問題関心のもと、西洋世界との文化接触に光を当てながら、19世紀から20世紀に至る東アジアの学問・政治・外交の動向について、比較政治思想史の視座から検討します。

とあるように、政治思想論というとつい西洋政治思想論を思い浮かべてしまうのですが、この授業は近代東アジアの政治思想を取り上げるということで、今日は吉田松陰の思想が取り上げられました。

先生の松陰先生愛が迸った熱い授業でした。今日は終日会社の教育でいささか疲れていましたが、ずいぶんと元気づけられました。毎回リアル配信でもいいのにと思ったくらいです。

 

 

わたしは大して日本史の知識もないのですが、吉田松陰は扱いにくいという印象を持っています。それは彼の思想が体制側への忠誠心にあるにもかかわらず、その過激さゆえに疎まれてしまい、けっきょく彼は極刑となるものの、その思想は祖国のために個人は死んでよいということを肯定する、体制側の論理へと組みこまれてしまったという両義性を備えているからですね。

 

先日、娘の受験のオープンスクールに出かけたときに、その学校に〈模築〉された松下村塾です。大学時代(若かりしころの)に、一度萩の町に旅行に行って、塾自体は見たという記憶だけはありますが、すっかり忘れています。建物のなかには、維新の志士たちの写真がありました。

次回の講義も、とても楽しみです。

 

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