体調不良やら何やらで、心ならずも足が遠のいていたシカゴ・ダウンタウンのジャズクラブ。ようやく再訪が叶いました。
今年で創業77年の老舗。久しぶりに戻って来ても、変わらず落ち着ける場所です。
パンデミック以降は何度かスタッフの入れ替わりがあって、バーテンダーさんが代わっていました。仕事熱心で、笑顔がいい男性。
バーカウンターで出演者たちが、演奏前の打ち合わせ。
JazzWords
Steve Million
バンドを率いるピアニスト/ソングライターは、奥様が日本の方のようで、出席した「義父の葬儀が厳かで感動した」と言っておられました。僧侶が唱えるお経の響きがどう耳に伝わったのかな?と想像していましたが、こうした感動を形にして伝える手段を持つアーティストが、ちょっとうらやましくなります
余談ですが、穐吉敏子さんの夫、ルー・タバキン氏、今は亡きドラム奏者のエルヴィン・ジョーンズ氏、サックス奏者のウェイン・ショーター氏、このクラブで演奏を聴いたギタリストのパット・マルティーノ氏と、ピアニストのマッコイ・タイナー氏も日本女性と結婚しておられたとか。
Sarah Marie Young
終盤に”My Ex-Wife”を題材にしたという曲を演奏。曲紹介でボーカルの女性が思わず吹き出すほど、皮肉が効いていて可笑しい
セロニアス・モンク・コンペティションのセミファイナリストという技量で、オリジナルの曲がどれも上質ボーカルの音楽性の高い、耳に心地よい声に引き込まれて、終始いい気分で聴いていました。
アレンジされた”Moonlight in Vermont”が、特に印象に残っていますこの曲を初めて聞いたのは、ニューヨークとバーモントを舞台にした、ダイアン・キートン主演の映画”Baby Boom”の一場面でした