一時帰国から戻って、シカゴ一帯は雨も降りましたが、さわやかな秋晴れの日が続いています。
しばらくぶりに訪れた、シカゴの某カフェ。以前はそこそこちゃんと淹れてくれていたエスプレッソドリンクの味が落ちて、
一緒に頼んだパンも、乾いてぼそぼそ、しかも味がしない...
店内は相変わらず混んでいて、学業やリモートワークで長居する人たちは、場所代だと割り切っているのかなとすら思ってしまいます
今回日本の旅で、特に首都圏ではスターバックス、タリーズコーヒー、ブルーボトルコーヒー、シティベーカリー等々、アメリカ発祥のカフェ/コーヒーチェーン店の数が、以前よりさらに増えていて予想以上でした訪れた何軒かに限って言うと、人気のコーヒーチェーンを含めおしなべて、日本の方がハズレが少ないと言うか、コーヒー店の平均レベルが高いように感じました。
朝ごはんを食べに行った、丸の内地下のシティベーカリーは、女性バリスタさんが淹れるカプチーノが美味
このお店では注文する前に席を確保できるよう、レジ横に”Keep”と書かれた札が用意されています。これはありがたいですが、おそらく日本独自のシステムだろうと...これがシカゴなら、キープされた席に素知らぬ顔で座ったり、帰り際に札を置きっ放しにする人が続出して、まず無理(笑)。
品川駅のブルーボトルコーヒーでは、
エスプレッソドリンクを注文すると名前を聞かれて、習慣でうっかりファーストネームを言いそうにそこまでアメリカ式ではないようで、待っている人は皆、当然のように苗字で呼ばれていました
今日はシカゴ郊外で、病院の定期健診の帰りに、数少ないお気に入りのコーヒー店へ。
レジで名前を聞かれて、上記の品川のカフェのことを思い出しました(笑)。考えてみれば、アメリカ人には耳慣れない日本語の姓名なので、名前と苗字のどちらを言っても気づかれないかもしれません
余談ですが...名前を呼ばれてカプチーノを受け取りに行ったら、私より先に中年の女性がカウンターに近寄って、カップの下に置かれたチケットを覗き込んでいました。呼んでくれたお兄さんも名前からして私だろうと(笑)こちらを向いて待っていてくれたので、思わずその女性に「何か?」と声を掛けていました。でなぜか狼狽して、もごもご言いながら、結局そのまま出て行ったようです。
私の名をかたってドリンクを持ち去ろうとしたとは思えませんが...不自然な態度に店員さんも、心もち険しい視線を投げかけていました。こうした不可解な行動には慣れっこでおそらく(過剰な)好奇心だと思います。アメリカのカフェには色んな人が集うという、ほんの一例です
冷房が効いていて、屋外の方が快適
カプチーノを味わいながら、(自分の目で見た範囲の)日本とアメリカのコーヒー事情に思いを巡らせていました。
日本にはコーヒー文化が根付いていて、おいしい一杯を淹れることから~その一杯を飲みながら自分だけの、あるいは仲間と共有するひと時を味わう~というカルチャーが存在します。海外のチェーンが参入しても、根底の部分が揺らがないのではないかと。
一方で、コーヒーでは後進国と言える(と思われる)アメリカでは、スターバックス一辺倒から次第にローカルなコーヒーチェーンも増え、ようやく出揃ったところ。これから徐々に淘汰され、より質の高いものが定着していくんだろうなという風に感じます