こんにちは。清瀬校の山﨑です
今回は前回の小説編に引き続き、『2024年度入試の国語』における長文問題(説明的文章)の出典についてお話させていただきます。
昔(30年くらい前)は、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』であったり、なだいなだの『心の底をのぞいたら』であったり、中学入試だといわゆる『定番もの』と呼ばれる作品が存在したんですよね。それこそ、同じ文章から何年もの間、いろいろな学校が入試問題を作っていた時代がありました。
『定番もの』は我々からするととりあえず当たる確率が高いので、私自身『この本を読んでおくといいよ、入試によく出るから』と、当時は塾で専門家面して生徒に言ってました。
で、どこかの中学で実際に出題されると『ほらな、先生の言った通りだろ』と得意顔で語るみたいな
おっと、昔を懐かしんでる場合じゃありませんでしたね
残念ながら、今はそういうわけにはいきません。
入試問題も常に新しい作品を求めているので、出典となる作品は毎年のように変わっていくようになっていますから。
したがって、物語文のようには特定の本に入試問題が偏るということがないですね。
岩波のジュニア新書なんかは、毎年新しい本が出ると『次の年に入試に出そうな内容かどうか』をよく書店の店頭でチェックしてました。当時、岩波のジュニア新書は中学入試では頻出のシリーズでしたから。
『これは』と思う本があれば、買って読みながら入試に出そうなところを文章の中から必死で探していました。
そして、『ここだ』という部分を見つけると自分で問題を作って生徒に問題をやらせていましたね。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたね。本題に話を戻しましょう
では、2024年度入試で複数の学校で取り上げられた注目本を紹介しましょう。
内容については、『朝日進学情報3月号』の『中学入試 入試で取り上げられた書籍は』より、一部引用させていただきました。
まずは、ちくまプリマー新書から『増えるものたちの進化生物学』(市橋伯一)。
『生物の進化が人間の生き方とどうつながっているのか』という問いかけに、生物学者である筆者がさまざまな生物の例を出しながら科学的に答えようとする内容になっています。
青山学院中等部・学習院中等科・筑波大学附属・栄東などで出題されました。
次に、中学入試によく使われる岩波のジュニア新書から『″正しい″を疑え!』(真山仁)。
テレビドラマにもなった『ハゲタカ』シリーズなどの経済小説を得意分野とする筆者が、『世間が正しいと思っていることを疑おう』というメッセージを込めて書いた作品です。
ちなみに前回のブログでも書きましたが、私の好きな作家の一人です
青山学院中等部・鴎友学園・豊島岡女子・芝浦工業大学柏などで出題されました。
そして、中学入試に限らず入試問題によく取り上げられる作家で有名な養老孟司の『ものがわかるということ』(祥伝社)。
『ものがわかるということ』や『世間や他人とどう付き合っていくか』などについて、筆者が自分の考えを語るという作品です。
浅野・芝浦工業大学附属柏などで出題されました。
他には、中公新書から『「利他」の生物学┉適者生存を超える進化のドラマ』(鈴木正彦・末光隆志)。
ある生き物がほかの生き物のメリットになる『利他的』な行動をとることの意味を、植物学者と動物学者が事例を挙げながらわかりやすく説明していくという内容の作品です。
大妻・栄東・西武文理などで出題されました。
-----------≪お知らせ≫-------------------------
体験授業はいつでも受けることができます
受験相談や学習相談だけでも大歓迎です
朋友インスタ始めました
内部生へのお役立ち情報や塾の様子を更新中
今年度の説明会レポートはこちら
【ひばりが丘校】塾対象説明会レポート②【明治学院中・明治学院東村山高等学校】
2024年度の合格実績です
【保谷校】合格速報(2024年3月8日更新) | 中学/高校/大学受験 学習塾朋友のブログ (ameblo.jp)
【清瀬校】合格速報!!(2024年3月4日現在) (ameblo.jp)
【ひばりが丘校】2024高校入試結果(3月5日現在) | 中学/高校/大学受験 学習塾朋友のブログ (ameblo.jp)
2023年度の合格実績です
中学受験・高校受験・大学受験の 朋友