夏納め 飛騨ツーリング
土日(2日間のみ)で飛騨をCBR1000RRで走ってきた。
嵐のような、修行のようなツーリングだった。
土曜日、早朝出発。
所沢から関越に乗る。
実は、この時点では、北陸、能登を走るつもりだった。
ケータイの天気予報で、北陸は超激しい夕立がくる、とのことだったので、行き先を変更した。
実際には、東日本全域、どこに行ってもこの日は超激しい夕立にやられたんだけど。
東京では山手線がストップするほどだったらしいしね。
更殖JCTから長野道へ。
麻績ICで下りて、山の中へ。
道祖神だって。
全部ロープで出来てる。
よく作ったな~。
大町へと越える山の中で、夕立が来た。
このエリアのバス停は、みんな、造りが立派だ。
ありがたく雨宿りさせてもらう。
→大町→安曇野→松本をかすめて→野麦街道へ
新奈川温泉 。
無色、無味。
500円と安いけど、露天風呂もないし、味気ない。
ただ、木片のような独特な臭いがした。
→野麦峠→飛騨高山→飛騨古川
野麦峠って初めて走ったけど、空いてるし、適度に路面が荒れているところをかっ飛ばせて、気持ちがよい。
この日は、飛騨古川YH 泊まり。
相部屋の、XLR80で走ってる神戸のオッサンと、峠談義に花を咲かせた。
2日目(日曜)
飛騨古川から白川郷へと、国道360号 天王峠 を越えようとしたのだが、土砂崩れによる通行止め (復旧時期未定だって)。
やむなく引き返した。
何となくそのまま、北上する。
国道41号は、JR高山本線と寄り添うように渓谷を走っているんだが、この高山本線が、まるで廃線跡みたいだ。
廃線跡みたいな高山本線。
でも、廃線じゃないよ。
しかも、完全復旧は、来年の秋予定なんだって。
気の遠くなる話だ。
不通区間は、代行バス が走っている。
不通区間の高山本線 杉原駅。
パイプガードがひん曲がっているけど、これは雪害によるものだろう。
駅員がいないんだからこうなるのは当たり前で、近所の人が雪かきしてやればいいのにね。
いったん、八尾、山田、庄川あたりに北上して、国道156号 へ。
越中五箇山を南北に走る道だ。
大学一年のときにチャリンコで走った懐かしい道だ。
白川郷へ。
数年前に世界遺産に登録されたとかで、超観光地化しちゃってた。
ひるがの高原を過ぎて、
石徹白→九頭竜の間辺り。
走ってて気持ちよすぎる。
このあと、温見峠 へ。
峠を越えたら、「岐阜羽島に18時、ひたすら東名を走って、日付が変わる頃までには家につけるだろう」というのが、この時点での読みだった。
の、だが・・・・
ま、ま、ま、ま、まさかのパンク!!!
リヤタイヤが釘を拾ったらしい。
当然チューブレスタイヤなんだが、徐々に空気が抜けていくスローパンクではなく、あっという間に空気が抜け切ってしまった。
こんなの初めて。
そのときの場所が、ちょうどこの辺り 。
地図上では集落名が書いてあるけど、昭和30年代だか40年代だかに台風で壊滅的なダメージを受けて、集落丸ごと離散したというところ。後で知ったんだけど、小学校跡とかお寺の跡とかもあるらしい。
もちろんケータイも通じないし、チューブレスだからパンク修理キットなんかも持ってない。
峠の手前だったんだが、このまま越えるべきか、戻るべきか考えて、戻ることにした。
この後が大変だったな・・・
人里から30kmぐらい離れていて、押していける距離ではないので、タイヤがぺちゃんこのまま、とにかくケータイが通じるところまで目指そうと、ゆっくりゆっくり、走る。
一瞬で空気が抜けきるほどのパンクだから、穴も大きいだろうし、タイヤは捨てる覚悟だ。
でも、数百キロかけて東名を走ってこの日のうちに家に帰らないとならないし。
パンクしたまま走ることによってホイルまでやっちゃったら、とんでもない出費になってしまうし。
このとき、自分撮りしたビデオを後で見たのだが、ほんとに半ベソで、超笑った。
結局、10kmくらい走って、麻耶姫湖青少年旅行村 という大きなキャンプ場があって、ケータイは通じないものの、公衆電話があったので、ホンダのロードサービス経由で、福井市内のバイク屋さんに引き上げにきてもらった。
このバイク屋さんがとても親切で、すごく助かった。
バイクガレージ福井 というお店。
お盆の最中なのに、夜遅くまで対応してくれてありがとう!
万が一タイヤがダメになってたら、替えタイヤの在庫もないとのことで、帰れなくなるところだったが、なんとか修理のみで走れることになった。
パンクしたのが16時くらいで、引き上げレッカー車が着てくれたのが、19時半くらい(街灯もない山の中で真っ暗で寂しかった)。
修理が終わったのが21時半くらい。
うーむ、一瞬、月曜日の仕事は諦めようかという考えも頭をよぎったが、とりあえず辛楽苑でラーメンと餃子を食ってから、北陸道に乗って、行けるところまで走ることにした。
修理したばかりだし、闇夜の高速でバーストなんかしたら死ぬので、全神経を、後続車の動きとリヤの挙動に集中して、ひたすら走り続けた。
給油所があるSAに寄るたびにタイヤのチェックをするのだが、どうも設置面の削れ幅が、いつもよりも広い気がして、とても恐ろしかった。空気圧はまったく減らないし、問題なかったんだけど。
愛鷹PAでオドメータが、10,000km突破
やほーい!
由比辺りで日の出だったんだけど、ちょうど、富士山のシルエットがふわーんと日の出に浮かび上がってきて、すげー綺麗だった。山腹の山小屋の明かりがチラチラ見えたりしてね。
福井ICから北陸道に乗ったのが22時くらいで、北陸道、東名、首都高を走り続けて、家に着いたのは朝の7時ですた。
よく考えてみたら、この深夜のリエゾン区間だけでも9時間も走り続けてたんだね。おれ。
遊びにかける集中力は半端ないな、おれ。
風呂に入った後、そのまま月曜日はふつーに仕事してました。
まだまだ若いね、おれ。
2日間の走行距離:1,327km
これは俺の中では最高記録じゃないかな。
それにしても、今回は、走っている間中、ずーーーっと安室の Chase the chanse が回っていた。
なんでだろ?
もう10年経つんだなぁ。
今回のツーリングで、一応、俺の夏は終わり。
夏納めしました。
俺の中ではそろそろ秋が始まります。