出願ラッシュ 6 | Startin' over…
親御さんと同時に教室入りなんて、準備不足感半端無い。
早い時間から授業をする際は、あいつとよく出勤時に会った。
同伴出勤が許される職種は、実に限られている。

伊藤先生が応対と面談室へのご案内をして下さる。

USBをコピー機にぶッ差し即効印刷、と思った時に限って込み合っている。

あまりに殺気立っていた表情をしていたのか、後輩講師が順番を譲ってくれた。
申し訳ない。

新たな資料の準備、綴じ込み。
また一部はPDFに転換するため、本来の手順と一部変更。
先に大学の入試情報の説明から入ってもらった。


ここからは伊藤先生が一人で回す。
T大の入試方式は多い上複雑。
担当したのは自分であった。もっと共有しておけばよかった。
珍しく後悔してみる。行動力が低下しているのでは。

パーティションの裏では面談内容が聞こえる。

「えー、だってセンターでも受けたから。」
「だけど腹痛くなったりインフルエンザにかかったらどうするの?」
「もしものことがあるので、実際僕もこの前体調崩しましたし。」
伊藤先生は実は病み上がりであるのだ。
インフルではなかったものの、高熱で数日寝込んだ。
そんな中昨日、今日のこの頑張り。

「お待たせしました。」

印刷したグラフ一式を提示する。
お父様の目が数値を捕らえる。