嫉妬・・・1
根本には、自分はクズ、無能であるという認識が横たわっている。
それは同時に仕事をする時の原動力である。
19で家を飛び出し、ガソリンスタンド、飲食店、アパレル、ラウンジホステスと
いくつかの仕事を渡り歩いて来た。
何もできないからこそ、売上げをつくって価値を生み出すしかない。
だが、その成し遂げた仕事から私という人間が排除されることは、厭わなかった。
所詮交換可能な歯車だ。
使い捨てられて当たり前。
だからこそ、無給の残業、休日出勤。
過剰なサービス残業は、文字通りサービス、お客様への。
それで自分が食いつなげさえするなら、この上嬉しいことは無い。
なぜ生きるかを聞かれれば、ただお腹が空くからだ。
それ以外の理由は無い。
またそれ以上も望まない。
もし、この教室で私が何かを手に入れ成し遂げたとするならば、
不条理を不条理だと感じる感情を捨て去って、手に入れまた作り上げたものだ。
誇るつもりは無いが、そうそう人に壊せるものでも無いと思う。