あるお客様から内覧の依頼が入りました。

前日に資料を送っておいた物件です。


「すいません、昨日送っていただたいた物件なんですが、今日か明日、内覧できないでしょうか?」

「わかりました。売主業者に相談してみますので、折り返し電話します」


早速、売主業者に電話。内覧したい旨伝えると


「すみません、今日、明日はちょっと無理なんですが・・・」

「そうなんですか・・・、お部屋は空室となっていますけどカギだけでも貸していただけませんか?」

「えぇ、カギをお貸しするのは問題ないんですが、うちは千葉なんで取りに来ていただくのも大変ですから郵送でお送りしますよ」

「郵送ですか・・・、あのぉ、カギを現地に設置するという予定はありませんか?」

「今のところその予定はありません。私の予定が合えばカギを持って現地に伺いますし、もし忙しければカギは郵送でお送りするようにします」

「そうですか、わかりました。また連絡します」


結局、週末にはカギが間に合わず案内できませんでした。

空室のお部屋を売却する場合、不動産業者は3つの方法でカギを管理します。


ひとつは、自社でカギを保管して、案内が来るたびに担当者がカギを持参して案内に立ち会う方法。


もうひとつは、カギを現地に設置(キーボックスにカギを保管してマンションの敷地内や部屋のドアノブなどに設置すること)して、案内が入った時にはキーボックスの暗証番号を教えて解錠してもらう方法。


そしてもうひとつは、売却依頼を受けている業者が遠方の場合で、尚かつキーボックスでのカギの管理が不安な場合は、物件の近くの不動産業者にカギを預けてその不動産会社に管理してもらうという方法です。


今回の業者は、自社でカギを管理するという方法を取っていました。


この方法のメリットは、カギの管理がしっかりしていること。デメリットは、機動的に対応できないということです。担当者のスケジュールに左右されるため、今回のようにすぐに見たいという要望にはなかなか応えられません。


不動産売買はタイミングが重要です。

「たまたまオープンハウスを見たら気に入ったので、購入する予定はなかったけど勢いで買ってしまった」という例は枚挙にいとまがありません。


そのため、マンションの再販業者(中古マンションを購入してリフォームして再販する業者)は、ほとんどの会社がカギを現地に設置(キーボックスにカギを保管)して、急な案内にも対応できるようにしています。

部屋の最管理を優先するか、売却を最優先するかによってカギの保管の方法も異なってきます。たかが鍵、されど鍵です。小さなことですが大切なことですよ。









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