不動産を売却する場合、よく議論になるのがこの問題でした。大手不動産会社のメリット・デメリット、地域密着の中小不動産会社のメリット・デメリット。どちらが得か雑誌などでもよく取り上げられたものです。結果は?というと、大体8:2で大手不動産会社の勝ち。売るなら全国規模の大手不動産会社が有利と考えられていました。

しかし、今はこの論理は全くといっていいほど通用しなくなりました。レインズとインターネットが不動産業界に普及したからです。

レインズとはご存知のように不動産業者専用の巨大な不動産情報データベースです。不動産業者が売却依頼を受けた物件は、すべてここに登録され、レインズに加盟している不動産業者はリアルタイムでその情報を共有できるようになっています。


そのため、どんな小さな不動産業者でも売却依頼を受けた物件情報を、お金をかけずに瞬時に配信することができるようになったのです。情報の伝達が紙だった時代のように、資金力の大小で情報配信力が違う時代はすでに終わったのです。


全国規模の大手不動産会社の店舗網は、250店舗弱。それに対してレインズの加盟店は東日本レインズだけでも65,000社以上。ネットワークで言えばいくら大手といえどもレインズには到底及びません。つまりレインズを利用すれば大手も中小零細業者も情報の配信に遜色がない時代になったのです。


では、どこで売却に強い不動産業者を見分けたらいいのでしょうか?それには3つの要素があります。ひとつは、適正な売却価格が提示できるかどうか。いくらネットワークが立派でも価格が適正でなければ売却は困難だからです。


そしてもう一つは、レインズを正しく活用しているかという点です。他業者にもちゃんと情報を公開し、広告掲載の許可を積極的に与えている業者であれば不動産は早く売れます。何しろ東日本だけで65,000社のネットワークです。それぞれの会社が一斉に営業を仕掛けるわけですから、これほど頼もしいことはありません。


そして3番目は、その不動産会社の営業努力です。その不動産会社がどのような営業戦略を持ち、どうやって営業を仕掛けていくのか、具体的に示せる業者を選ぶことです。


レインズとインターネットの普及によって、不動産業界は大きく変わりました。今は、誠実さと知恵を持つ不動産業者の時代です。業者を判断する際は、その点に注意して選ぶことが大切です。






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