ハウジングジャーナリストのここだけの話。

不動産業界には不動産業界ならではのルールがあります。


例えば、物件を広告する場合。


Aという不動産会社がレインズ(不動産業者専用のデータベース)に登録されている情報を自社のホームページに掲載したい場合、Aという不動産会社はレインズに情報を登録しているBという不動産会社の許可が必要になります。


この許可を得ないで(忘れて)その情報を掲載しようものなら、すぐにクレーム。即刻、削除させられます。


もちろん、売主が近所に内緒で売却している場合もありますから、勝手に掲載することは問題ですが、実はそれ以外の問題で掲載できないことが多いのです。


それが、情報の囲い込みです。


不動産会社にとって、集客のカギとなるのは物件情報です。どこの会社も少しでも多くの情報を、少しでも早く掲載することに血眼になっています。当然、他社との差別化のためには、他社にない物件情報を掲載することにも必死になります。


そのため、自社で獲得した媒介物件(売主から直接売却依頼を受けた物件)については、他社には広告させない業者が後を絶ちません。


売主がこんな状況を認めていればいいのですが、ほとんどの売主は他業者から広告掲載の依頼が来ていることすら知りません。なぜなら、媒介を依頼している業者は自分に都合の悪い話を売主に伝えないからです。


その結果、売却物件が出ても、なかなか他の不動産会社のサイトには反映されません。1社より10社、10社より100社、100社より1,000社のサイトに掲載された方が売れる確率は高くなるのに・・・。現実は売却を依頼した不動産会社のホームページだけという始末です。


不動産会社にも事情があるのはわかります。

しかし、売主にとっては迷惑な事情。


いっそのことレインズに登録されている情報はすべて広告掲載可能にすればいいと思うのですが。







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