経済の先行きの不透明さからか、動きの良くない中古住宅市場。激安物件はあまり見受けられませんが、競合物件はかなりの勢いで増えています。まさにライバル目白押しという状態。だからこそライバルに負けない対策が必要です。
同じような条件であれば、大切なのは案内時のお部屋の印象、イメージです。不動産会社によっては一日に5物件から7物件案内する会社もあります。当然、お客様の頭に残っているのはうっすらしたイメージだけ。それが悪いようでは選んではいただけません。では、どこに注意して案内の準備をしたらいいのでしょう?
ポイントは、玄関、リビング、キッチンの3ヶ所。
そして意識したいのは、明るさ、広さ、匂いの3つ。
その中でも一番大切な場所が、玄関です。
南向きの物件の場合、玄関は北にあるのが一般的。当然のことながら明るい場所ではありません。ですからここを明るくするのが大切です。普段の生活では玄関のライトをつけない人も案内の時は予めつけておきましょう。朝でも昼でもつけておくのが鉄則です。
そして、玄関はなるべく広く見せる努力をしてください。いらない靴はすべて下駄箱の中へ。入りきらないものはベランダか箱に入れてお部屋の中に置いておきましょう。下駄箱の上もできるだけ物は置かないように。お花か観葉植物が置いてある程度のスッキリ感が大切です。
そして日常生活でついつい気にしなくなっているのが、匂いです。冬場などはお部屋を密閉して暖房をつけることが多く匂いはこもりがちです。消臭剤かさわやかな香りのするものを玄関に置いておくといいでしょう。
リビングも同様ですが、ここで特に心がけたいのが広さを強調できるようにすることです。目にする床の面積が広くなるようにしましょう。床に置いてある雑誌やいらないモノはどこか他の部屋へ移動させてください。リビングの広さ自体は変えられませんが、広く見せる工夫はできます。整理整頓が基本です。
そして女性がもっとも気にする場所が、キッチンです。ここも他の場所同様、ポイントはスッキリ感。雑多な調味料などをかたづけるのは大変ですが、この機会にチャレンジしてみてください。できればモデルルームのように、なるべく生活感が出ないようにすることが大切です。冷蔵庫にマグネットでいろんなものが留められているご家庭が多いですが、できればそれも取り外しておくことがいいでしょう。
お客様を迎える基本は整理整頓とお掃除ですが、お部屋が古くなってくると匂いは残ります。特にペットの居る家庭はなおさらです。できれば、お客様がいらっしゃる前にファブリーズなどで軽く匂いの掃除をしておくといいでしょう。売主さんで匂いについて気にしている方は意外と少ないのが現実です。ちょっとした裏技ですが、効果は絶大です。ぜひお試しください。
不動産売買はタイミングです。
せっかくのタイミングを逃さないように準備は万全にしておきましょう。
セカンドオピニオンとは専門知識を持った第三者の意見を聞くこと。あなたは自分の決断に自信がありますか?
業歴25年、年間200件以上の物件を取材するベテランコンサルタントがあなたの悩みにお答えします。
間違いだらけの不動産取引き -はじめての不動産売買で失敗しない 5つのポイント- プレゼント中!