メリットが無くて損するのは誰? | NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHKの英会話番組講師でもある木下和好が英会話上達のイロハを余すところなくお伝えしていきます。

正しい英語のようで、実は限りなく和製英語に近いものに merit  

demerit がある。たとえば “I don’t have any merit.(私には何のメリッ

トも無い)”.という英語の表現を聞いた時、日本人なら損をするのは

「私自身」と理解する。でも英語圏の人が聞いたら損をするのは「私以

外の人達」になる。なぜなら merit は「手柄」「功績」などを意味する

ので、“I don’t have any merit.”は「私は何の手柄も立てていない」とな

るからだ。ただ”What are the merits of your plan?” は「あなたの計画

の長所は何ですか」という意味なので、日本式に「あなたの計画のメリ

ットは何ですか」と理解しても問題は生じない。でもこの場合でも決し

て「あなたが得る利益」とう意味にはならない。「有利なこと」や「好

都合」を表現する英語は、merit ではなく advantage となる。反対語

demerit も同じで、「不利なこと」や「不都合」のことを言いたい場

合は、 disadvantage 使う必要がある。



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