先日、昇進の話を頂いた。光栄ことに、一つ職位をスキップしての昇進。責任は、さらに大きくなり、業務の幅も増える。手当も増える。何もかも増えるという状況だが、20代に思いっきり働くことが出来ず、自殺を考えていた人間にとっては悪くない。今月からは半端なく忙しいが、まあそれも楽しんで乗り切ろうと思う。
さて、数ヶ月前に入った社員が辞めたいと言っているらしい。うちの会社はブラック企業ではなく、給料もそこそこで、週二回は確実に休める。パワハラも皆無。そんな中、辞めていく人はちらほらいたりする。辞めたら本当に苦労するのは経験上知っているので、病気で働けない状態以外は基本的に簡単に辞めない方がいい。次にすぐ行けるのは、実力のある人だけで、確かに世の中には転職サイトとか沢山あるが、世の中そんなに甘くはない。彼は大丈夫だろうか。まあ口はなかなか達者だが、何もしないうちに辞めて一体どうするんだろうか。
一人辞めるとなると、当然新たに一人雇う必要が出てくる。次に雇いたい理想の人間像はズバリ、苦労人、だ。貧乏だった経験がある、病気で苦しんだ経験がある、などそういう体験をしてきている人間は強いだろう。責任を感じつつも、それを粋に感じるような人間が活躍してくれる気がする。
そういえば、先日少し知り合いに嫌味を言われた。責任が増えて大変だね、みたいな内容だった。彼女には言わなければ良かった、と後悔したが、まあ周りの人間はこんなもん。心から喜んでくれる人は一人か二人だろう。俺は、責任のあまり大きくない仕事が嫌だった。
もっと仕事がしたいのに、情報もおりてこなければ仕事もさせてもらえない。その方が、ずっとストレスだった。加えて、病気で体は動かず、希死念慮があったのだから、二、三年前までは地獄だった。
そえに比べれば、今なんか天国だ。ボロボロなアパートで生活し、毎日効かない薬を飲み、もう終わりにしよう、と常に考えていた頃に比べれば。
随分長い闘病生活だったし、そして今も周りに比べれば体調も悪いが、本当に良い経験になったのかもしれない。そしてその経験こそ、自分が誇れることなのかもしれない。
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