最近、切に感じることがある。
もう少しだけでも、今の自分が恵まれていると感じるように意識したい、というものだ。確かにこれまでの人生を考えたら、親にも心からありがとう、とは到底言えないし、寧ろおかげで随分苦しめられた、体調も良くないし、毎日が充実するような自分のやりたい仕事が出来ているわけではない。それはそれで事実だし、いきなり感謝することなど死んでも出来ないが、それでもある程度、少しくらいは現在の状況に感謝しなければならないと感じている。
例えば、今は一応は人生の目標の第一歩のところにいるし、病気をしながらここまでこれたのは、色々な人の支えがあり、巡り合わせがあったからだ。そういうのは、やはり忘れてはいけないことだと思うし、自分の努力によるものが50%だったとしたら、残りの50%は周りの環境のおかげなんだと思う。だが、長い間苦しんでいると、卑屈になる自分がいるのは否めない。死ぬほど苦しい、悔しい思いをしてきたのだから、それは至極当たり前のことだ。
それにしても、決して良い感じの自分とは言えない今の自分でも慕ってくれる人達がいるのはありがたい話だ。俺は、少し勘違いしていたのかもしれない。現状に感謝することと、現状で満足することはイコールではないんだ。感謝は出来るだけした方がいい。だが、現状に満足はしなくてもいいんだ。わざわざ丸く収まる必要は全くない。
感謝を意識的にする、何だか矛盾している。感謝はしてしまうものであるはずだが、俺みたいに歪んでしまうと、意識していかないとなかなか難しい。しっかり意識していかないとな。