バーク堆肥には、白い菌糸が回ってる事が多く、
その木材腐朽菌や茸キノコ菌がよく増殖します。
これらの菌類は増え始めてくれれば、
固い粘土層の土を団粒化する力が有ります。
しかし、ただ土にかぶせただけでは、なかなか増えてくれません。
よく失敗してるポイント
・ 渇水
真夏の酷暑だというのに、厚みの無い炭素資材のマルチなので、
太陽熱によって、菌類が絶滅・・ これでは増えようがありません。
また、軽く湿ってるくらいがベストです。
観察するに、常に降雨で菌が流されるような箇所では、菌の増殖が思わしく無いようです。
・ 日陰状態
キノコ栽培では日陰を作るべきです。紫外線により殺菌されてしまうからです。
つまり、深く掘る事で日陰状態を擬似的に作り出しています。
・ 空隙クウゲキ率
茸キノコ菌は好気性の菌です。なので、軽く湿ってる木と豊富な空気が有るとよく増えます。ほとんど空気の無い環境だと逆に増えてくれません。
・ 温度
畑シメジの栽培をネット検索されると分かると思いますが、
キノコ類の適温は秋口の涼しい気温です。
つまり深く掘って、ヒンヤリする地点を作っています。
・ 菌類の住処スミカ
せっかく一塊ヒトカタマリに増えようとしていた生育環境なのに、
鍬クワや耕作機械で、畑地に一様に混ぜてしまい台無しにしてる人がいます。
実践例
step_1
スコップの肩位の深さの溝を掘ります。
穴の底には常に水と日陰が有り、やや涼しい場所=菌の住処スミカとなります。
木片と土の接する面積が多いので菌類が増えやすく、単に大きな穴を掘るよりも効率が良いです。
step_2
バーク堆肥の中でも粗大な、バークチップ( 樹皮の木片 )を入れてます。
( もちろん、もっと微塵ミジンのものでも構いません。 )
軽く湿った木片が木材腐朽菌の餌エサとなります。
2、3日ごとに軽く水をやって湿らせておけば、
粘土質の土がガッチリとコンクリートの様に固まるのを防ぎ、
菌類も水を伝って移動しやすくなります。
できれば、この様に溝同士を連結してやると、
水が溜まり過ぎたり、渇水せずに済み、
その水の流れと共に菌類も移動できます。
付記
【軍手】とある普通の土の部分は、約半年後の春過ぎに、
何か植えるためのスペースです。
( ア ) の様に、よく雑草が生えてた部分を選んで、バークチップを埋める事で、雑草ヨケの効果も果たしています。
関連
9/27 バイオマス増殖中 バークチップに菌糸が回ってる写真が有ります。
- あす楽対応 【放射能測定後出荷】 100%植物性 究極のバーク堆肥 『金のバーク堆肥』 20リ...
- ¥1,200
- 楽天
通常、バーク堆肥といえば、この様に微塵ミジンの状態です。
著者の写真のバークは、市が無料提供してるバーク堆肥ゆえに、
粗大なバークチップ( 皮や木片 )が混ざったままなのです。
著者はむしろ、なるべく長く木片の形が残っていて欲しい=何度も注ぎ足す手間を少なくしたいので、この様に埋設してる訳です。
いったん 締め 〆- 島本微生物農法―酵素の力で有機物を活かす (民間農法シリーズ)/島本 邦彦
- ¥2,000
- Amazon.co.jp
- 島本微生物農法―酵素の力で有機物を活かす (民間農法シリーズ)/島本 邦彦
- 農家が教える発酵食の知恵―漬け物、なれずし、どぶろく、ワイン、酢、甘酒、ヨーグルト、チーズ/著者不明
- ¥1,200
- Amazon.co.jp