Fender USA 1957年製 Tweed Champ 5F1 [Large Box&6']
Fender USA 1957年製 Tweed Champ 5F1 [Large Box & 6' speaker]
Tweed Champ Narrow Panelの過渡期 1957年製 5F1 Large Box & 6' Speakerが入荷致しました。
Champの始まりは1948年にChampion "800"として登場した小型アンプになります。
Fender Ampの大変革期の1955年に背面に付いていたコントロールパネルが上面に設置され、それに加えプリ管もお馴染みの12AX7に変更されました。デザインもワイドパネルからナローパネルに変更され、キャビネットサイズも11" x 12" x 7 1/4"(通称スモールボックス)になります。
1955年の中盤、チャンプのシリアルナンバーでは500番以降には、チョークトランスを省略し、平滑用の電解コンデンサーの最初の8ufを16ufに増量した真空管アンプの原点とも言える5F1が登場します。
翌年の1956年になるとキャビネットサイズが12 1/2" x 13 1/2" x 8"(通称ラージボックス)に変わります。
更に翌年の1957年の途中からはスピーカーが6インチから8インチスピーカーに変更されます。
今回入荷した個体は、1956年からのLargel Boxと1957年途中までの6インチスピーカーを搭載した過渡期の貴重な個体になります。
とても高いオリジナル度をキープした歴史的にも貴重な一台です。
ナローパネルのチャンプの生産数の多さで言うと5E1<5F1(6'speaker)<5F1(8'speaker)となります。
5F1(8'speaker)は1957年から1964年までの7年間生産しているので圧倒的に現存数が多いです。
スチューデントマーケットを視野に入れ開発されたモデルでしたが、ミニマルな回路ゆえに出せるストレートでナチュラルな音が多くのミュージシャンを虜にしました。
それでは、詳細写真を公開です。
ロゴプレートの画像です。オリジナルのプレートです。
上面の画像です。1 Volumeのみというシンプルなコントロール。
コントロールプレートの画像です。
バックビューです。オリジナルTweedカバリングの雰囲気がとても良いです。
バックパネルを外した画像です。貴重なAstronのコンデンサーが使用されています。
シャーシ内部の左側です。オリジナルの電源ケーブルが確認できます。
シャーシ内部の右側です。貴重なYellow Astronのカップリングコンデンサーが残っています。
シャーシ内に貼られたマスキングテープです。
シャーシを外したキャビネット内の画像です。
スピーカーの画像です。貴重なオリジナルの6インチスピーカーです。55年と57年は共に6インチスピーカーですが、スピーカーのメーカーが変更になっています。
キャビネット内のラベルです。比較的キレイに残っています。5E1のラベルが使用されていますが実際には5F1です。残っているラベルを最後まで残さず使う、、、Fender製品あるあるですw
取り出したシャーシの画像です。5F1からチョークトランスが省略されました。
オリジナルの電源トランスの画像です。
オリジナルの出力トランスの画像です。
シャーシに刻印されたシリアルナンバーです。4000番台です。
Tweed Champ Narrow Panel期の全3タイプです。今ならセットでゲットできますよ!
左から 55年製 5E1→ 57年製 5F1 6' speaker→ 62年製 5F1 8' speaker
キャビネットサイズの違い、スピーカー径の違い、カップリングコンデンサーの違いが確認できます。
以上、如何だったでしょうか。
歴史的にも貴重なオリジナル度の高いTweed Champ 5F1 Large Box & 6' speakerです。
素晴らしいサウンドを体感できます。
探されていた方はこの機会に是非!!
Gichi
HOWL GUITARS