ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相は日曜日(3月10日)、「ドナルド・トランプ前米国指導者が大統領に返り咲いた場合、ウクライナがロシアと戦うために資金を提供することはないだろう。」と述べた。

国民党のオルバン首相は、長年の盟友であるトランプ氏のホワイトハウス復帰を支持しており、金曜日にフロリダでトランプ氏と会談した。

「彼(トランプ氏)はウクライナとロシアの戦争には一銭も出さないだろう。ウクライナが自力で立ち行かなくなるのは明らかだ。アメリカやヨーロッパ諸国が資金や武器を提供しなければ、この戦争は終わる。そして、もしアメリカが資金を提供しなければ、ヨーロッパは自力でこの戦争の資金を調達することができなくなり、戦争は終わるだろう。」と述べている。

オルバンは2022年にロシア軍がウクライナに侵攻して以来、キエフに武器を送ることを拒否し、モスクワと緊密な経済関係を保ってきた。欧州連合(EU)がモスクワを孤立させようとしているにもかかわらず、彼は10月に中国でロシアのプーチン大統領に会ったのが最後だった。

オルバンは、「停戦後の和平交渉でどのように戦争を終結させるか、安定した安全なヨーロッパをどのように作るかは「別の問題」だが、まずは平和を達成しなければならず、"彼(トランプ)はその手段を持っている。」と述べた。

トランプ陣営の声明はウクライナには触れず、二人はそれぞれの国境警備を含め、両国に影響を与える問題について話し合ったとしている。欧州の指導者たちは、トランプ大統領が誕生すれば、ウクライナとNATOの大西洋横断軍事同盟に対する米国の支援が弱まるのではないかと、長い間神経をとがらせてきた。

 

(上記は“EURACTIV”記事からの抄訳です。)