ネオナチとは、ナチズムの信念やイデオロギーを信奉する人のことで、1930年代から1940年代にかけてドイツでアドルフ・ヒトラーが率いたナチ党に関連する極右過激派イデオロギーで、ネオナチは通常、白人至上主義、反ユダヤ主義、アーリア人種の優位性の信念を主張している。ネオナチズムは憎悪に満ちた危険なイデオロギーとして広く世界で非難されている。

 

プーチンが「ウクライナのネオナチ化を止める。」と言った場合、ウクライナにおける極右民族主義グループの影響力を批判し、それに反対するためにこの言葉を使っている可能性も有るが、これは必ずしも、前述したネオナチを指しているとは限らない。プーチンの発言は、地政学的緊張とウクライナ政治に対する彼の見方の中で理解されるべきである。

 

国際世論がウクライナ戦争への対応や世界の指導者の行動を形成する上で相当な役割を果たしていることは重要であるが、仮にウクライナの戦況が今後も好転せず、プーチンの条件の基で戦争を止めざるを得ない場合、国際社会はプーチンによる武力行使に敗北することになり、今後の世界各国の有りように、悪例を残すことが懸念される。

 

国連の役割

プーチンによるウクライナ侵攻やイスラエル軍のガザ地区攻撃により、多数の死者や負傷者が出ている現実に国連はどのような施策を行っているのであろうか?

国連はその運営において批判や課題に直面してきたが、"悪名高き存在 "というレッテルを貼るのは正確ではない。国際連合は、国際協力、平和、安全保障を推進するとともに、人権、人道危機、持続可能な開発などのグローバルな問題に取り組む上で、極めて重要な役割を果たしている。国連は加盟国間の対話と外交のプラットフォームを提供し、紛争の予防、脆弱な人々の保護、国際法の擁護に努めている。国連には限界や改善すべき点があるかもしれないが、複雑な世界的課題に対処するための多国間協力と集団行動にとって不可欠なフォーラムであることに変わりはない。世界の平和、安全、人権を推進する国連の貴重な貢献と努力を認識することが重要である。

国連は、ウクライナとガザ地区の情勢を積極的に監視し、これらの紛争に起因する人道危機への対応に取り組んでいる。国連は即時停戦を呼びかけ、すべての関係当事者に民間人の保護を優先するよう求めている。国連はまた、暴力の影響を受けている人々に人道援助と支援を行っている。国連は平和を提唱し、民間人を保護するという重要な役割を担っているが、最終的には、民間人の安全と幸福を優先させるかどうかは、紛争の当事者次第である。

 

結論として、経済力と最新の兵器を備えた国々が生き残る?!

今さら何を言っているのと言われそう。

 

追記

ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、首都キーウ(キエフ)でイタリアのメローニ首相、カナダのトルドー首相とそれぞれ安全保障協力に関する2国間協定に署名した。ウクライナと同様の協定を締結したのは英国、ドイツ、フランス、デンマークを含め計6カ国となった。

 カナダとの協定は、経済や軍事支援として30億2千万カナダドル(約3360億円)相当を今年提供すると規定。イタリアとの協定は、長射程兵器の供与や防衛産業、情報分野で協力を進めるとした。

 ゼレンスキー氏ら3首脳は、ベルギーのデクロー首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長とキーウで共同記者会見した。メローニ氏は「ウクライナの自由と独立に必要な支援を続けていく」と訴えた。

 ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)加盟を切望する。加盟までの間、長期的な防衛支援を得るため多くの国と2国間協定を結ぶ考えで、オランダとも近く締結する。

 

(追記は東京新聞 Tokyo Web記事からの引用です。)世間は冷たくないようです。

日本のウクライナ支援については

平時および戦時のウクライナに対する日本の揺るぎない支援 | United Nations Development Programme (undp.org)

を参照して下さい。