小学生の頃、なぜかGodfatherにハマり、
それ以来というもの、何かあるにつけてGodfather I&II を見るのが儀式化しました。

小中学生の頃は、I のマイケルに。成人してからは II でデニーロが演じるヴィトーに完璧に感情移入し、自己投影するような感じで、VHSは文字通り擦り切れ(笑)、DVDもくたびれる.... 実はそれくらい徹底した Godfatherマニアなんです♪
結構セリフも暗記していたり(笑)
この影響か、アメリカに6年半暮らした時も、なぜか仲良くなるのはイタリア系かアイルランド系が大半。
サンフランシスコでも、まだ昔の名残があったころのノースビーチに暮らしていましたしね。エスプレッソの香りがするイタリア人街で可愛がってもらったものです。
近所のカフェによくいた、とあるマフィアの老親分に「相手が自分を見る前に、相手を見ろ。そうすれば殺されない」とか、「お前はイタリア人なんだから、しゃきっとしろ」とか、良く言われたのを思い出します。
もう1人わけのわからないカタチで私をイタリアンの世界に引きずり込んだのは、Simply Redとかを発掘し、音楽プロデューサーとして財を成し、ネットバブル黎明期のITで一山当てたおじさん。彼は路地裏と下水の匂いがする危険な夜のテンダーロイン界隈をウロチョロしていた私を見とがめて、「汚い服を着ているからいかんのだ」「そんな服を着ていると中国人や韓国人と間違われるぞ!イタリア人は常に最高に仕立てられた服を常に着なきゃいかんのがわからないのか!」と、よく猛烈な勢いで私に突っかかっていました。
「お前は見た目は日本人だが、それは何かの間違いで、本当は100%イタリア人だ」「だからイタリア人らしくしろ!」みたいなw
彼には何枚も私が描いた絵やら版画やらを買ってもらい、本当に色々と世話になりましたね。彼が発掘した人たちはかなりの割合で大成功したのですが、私は今のところ彼の打率を大幅に下げています(笑)
一言で言うと、私を気に入ってくれた愛すべき人たち。
それが私を「イタリア系アメリカ人」と呼んだ人たちでした。
まあ、気に入ると自国民扱いするのは、万国共通の現象ですよね(笑)
そんなわけで、頼みもしないのに「イタリア系アメリカ人の心得」を叩き込まれた私。コルリオーネファミリーの食卓を見ると、懐かしさが湧きおこります。たっぷり出て来るうまいものを、ガツガツ美味そうに食べる...
「男らしさ、とハッタリ、と繊細さ」が混在した美しい「伊達男」文化。あれは非常に楽しく勉強させて頂きました♪
今でも英語で話す時はイタリア系の私が顔をもたげます(笑)ちゃんと喋れるバイリンガル以上になると、それぞれの言語で複数の使い分けができるようになり、多様な自分を自由自在に演出できるようになります。まあ、それが「真の語学力」という奴でしょうか。
未だに私は英語の方が説得力がある話をする気がしています。最近ほとんど生かしていませんが(笑)
そんなわけで、話は戻って Godfather に。
息子ができてからというもの、そういった私の中を流れる「シシリアンの血w」が騒いでも、Godfather のDVDの代わりにアンパンマンやらポケモンやらを見ているので、最近めっきりご無沙汰になりました。
でもね、やはり Godfather の素晴らしさって、その奥深さにあって...
毎回毎回、自分のその時のレベルにあった解釈ができて、新たな学びがあるところなんですよね...
観たい!
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