電子書籍としても実際の本としても爆発的に売れている堀江貴文さんの「拝金」を読みました。
いわゆる「堀江本」は、同世代の先駆者であることと、歯に衣を着せぬ言動が痛快で、昔から結構読んでいます。そんなホリエモンが小説を書いた、ということで「読んでみようかな」と思いつつ、ずっと様子を見ていました。堀江さんは売るのがうまいから、何度もどっかで書いたようなことの焼き直しを買わされてがっかりするのがイヤだったのです。
でも何かやたら売れてるのでついつい購入↓
育児留守番中のわずかなスキマでさくっと一気に読んだのですが、これはなかなか面白い。はっきり言って凄い。さすがだよなあ~と感心しました。
ライブドア事件の要素をからめつつ、きちんとフィクションとしての世界観もあり、堀江さんの思想や社会に対する批判をうまくちりばめています。
「小説ではないと書けないこと」を書いたとどこかで読みましたが正にその通りなのでしょう。
行間と、キャラクターの心理構造を深読みしながら、球団買収騒動やライブドア事件を振り返りながら読むと楽しい一冊。
マジメなフィクションで本格的な小説を書いてもらいたいという希望が湧いた読後。
ホントに意外ですが、オススメです。
