かのホンダ創業者の本田宗一郎さんが終戦とともに「人間休業」と称して1年間の隠遁生活を送り、本田技研創業までの充電期間を持ったお話は非常に有名。
偉大な経営者は松下幸之助さんかもしれませんが、僕が好きな経営者は本田宗一郎さんや井深大さん。理性や理論よりも感性と独創性に満ちあふれた人に惹かれますし、自らの生き方もかくありたいと思っています。
「独立個人」という考え方が戦後60余年で薄れてしまった今、本田さんや井深さん的な発想や生き方を我々日本人は取り戻すべきだろうなあ、というイメージもあります。
さて、話しは「人間休業」に戻りますが、
僕は決して仙人のように山に籠ったり、滝に打たれたりしていたわけではないのですが、ここ2ヶ月近く「人間休業」に近い状態だったなあ、と改めて感じます。
そう、この2ヶ月位の間、かなり体調が悪く、日々何とかかろうじて最低限の仕事をこなしていくのがやっとという感じだったのです。
とはいえ毎日普通の人並以上には働いていましたし、大勢の方と日々お会いしていたのはもちろん、月曜日から土曜日まで毎晩のレッスンもこなしていました。
恐らく3日位寝込めばすぐに治ったのでしょうが、日常のスケジュールを削りはしたもののキャンセルすることはなかったので仕方無いといえばそうなのですが、
ここまで調子を崩したのは記憶にあまりありませんね。
正に「人間休業」状態でありました。
実はこの「休業」、昨日まで続いていました。今日になって本当に2ヶ月ぶりくらいに「体が動く」、「頭が回転している」ということを実感できるようになったのです。
元気な体があるというのはそれだけで有り難いことですね。感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、そんな中でも日々「こころ」が仕事に向いていたのは良かったなあ、と思います。この2ヶ月間、様々なプラスの出来事がハウディーズにもアカデメイアにも舞い込みました。新たなお客様との出会い、三遊亭歌橘師匠の取材、市内の様々な場所への初訪問・・・商工会議所でのセミナー・・・どれも最悪の体調のまま臨んだイベントでした。
ようやく本日のハウディーズの交流会で元気復活、という感じです!
と、ここまで書いてみて気づいたことは、
ここしばらくの間、確かに「からだ」は「人間休業」だったのですが、「こころ」はどうやらちゃんと正しい道程を歩んでいた、ということ。
「からだ」は病気を選んでいたのですが、「こころ」は別のリアリティーを選択し、体が動かないまでもきちんと仕事や出会いを楽しみ、前進することができたということ。
もしかすると「こころ」に対する試練が、「からだ」が動かないという状況だったのかもしれませんね。どうやら今回はこの「からだが動かないゲーム」をクリアできたようです。
ただ、やはり「こころ」と「からだ」の両方が元気でエネルギーに満ちあふれている状態がベスト。正直、ここしばらくキツかったので、やりたいこともあまり手付かずでした。ようやく精力的に働けそうです。
心から自信を持って、「頑張ります!」と言えるのが嬉しいです。。
さて、最後に本田宗一郎さんの言葉を1つ。僕も最近色んな薬を飲みましたが、本田宗一郎的な薬とは何かと言うと↓
「薬は何かというと、アイデアである。人間の考えたアイデアを飲んでいるということだ。」
僕も新たなアイデアを求め、明日からまた新たな道を歩み始めます!