私は、事業のために映画を作っているのではなく、
映画を作るために事業をしている。

(ウォルト・ディズニー)

「僕はなぜ事業を起こし、日々はたらくのか?」

ふとそんなことを考えました。


最近ではあまり誤解されなくなったのですが、たまに僕が単に事業家として収益をあげるためだけに2つの会社を経営していると思う人も世間にはいるようです。

確かに経営者ですし、従業員もいますので、収益はもちろん仕事の上では重要な要素です。実際にそこには大いに興味はあります。

でもそれだけでは僕は恐らく朝起きることすらしないでしょう。

単にお金だけ、などといった小さなことよりも、アカデメイアに集う生徒たちや、ハウディーズのクライアントの皆さんたち、そして2つの会社のスタッフらと分かち合う時間や、共に学び成長しながら築きあげていく物語が僕にとって最も大切なものであり、最大の喜びと楽しみの源泉なのです。

僕にとって、毎朝起きて出社する過程において不可欠なのは、自分の仕事のやり甲斐と、仕事から得られる楽しみなのです。

サラリーマンを辞め、経営者となった時。僕は「もう楽しみを見出せないような仕事はしない」と誓ったものでした。

実際に経営者として歩み始めると、バラ色に楽しいことばかりではありませんでしたが、常にいつも「楽しみを見出せる」レベルで日々の仕事をさせてもらっています。

事業というものは面白いもので、成長すればするほどチャレンジもハードルも高くなったり、自らも仲間たちも成長を求められたりもします。特に景気が悪い今のような時代では、先がなかなか見えなかったり、物理的にも精神的にも障害を感じさせられる局面もあります。

ただ、どんな時でも事業家にやって来るチャレンジは、その人の「個」が試される瞬間。やって来るハードルを乗り越える度に多くを学び、多くを与えられるという素晴らしいプロセスでもあります。

それが「楽しい」のです。

そして、その楽しさはまた、未来へつながる一直線のストーリーになっているのです。僕の中の未来へ向けての理想のイメージは、アカデメイアとハウディーズの事業を通じて、もっともっと多くの人々に夢や幸せ、豊かさを与えられるようになること。そんな未来を実現する目的で仕事に向かうのが、最も自分にとって健全な瞬間です。

僕が関わっているような、教育や地域ポータルサイト運営の事業は、公共性もありますし、利他性が求められる特殊な仕事です。特に地域ポータルサイト運営は、全国的にも極めて成功例が少なく、僕が住む足利市や両毛地域内でもこの数年間に幾つものサイトが立ち上がっては消えて行っています。恐らく単に収益や目先の利益を目的に参入した方々は、ことごとく退場していったのではないかと思っています。

大いなる夢や志を抱くことなく起した事業が、多くの人を動かしたり、共感を生んだりするはずもありません。だからこそ、いつも僕は自分なりに、「事業を立ち上げた時の最も純粋な思い」を忘れないようにしています。アカデメイアでは、「次の時代を生きる子供達の無限の可能性を引き出し、将来の夢への架け橋となること」ですし、ハウディーズでは、「インターネット上での情報の質と量の両方で遅れ、そのために中央との情報と経済の格差が増大している地方の活性化をたすける」こと。そんな初心を日々忘れないようにしています。

僕も幅広い世代の色々な国の色々な人に今まで出会ってきました。様々な世界観や価値観に触れて多くを学んできましたが、万国共通の真実があるとすれば、「純粋で真っ直ぐな心」や「強い思いや志」には誰もが動かされるということでしょう。人間が心を動かされるのはどんな時か?そこに全ての答えがあるようです。

「思い」を表現することは難しいものですが、これからはきちんと自分なりに僕が持つ「思い」をこのブログ上でも書き綴って行きたいと思います。

今日はアカデメイアのオリコミチラシへの反応が途切れず続きました。どうやら今回の広告に書き綴った僕たち夫婦の思いが届いてくれたのかもしれません。アカデメイアもハウディーズも、僕たち夫婦の最も純粋な部分から沸き上がってきた事業で、やはり強い思い入れがあるのです。ただ、照れ隠しだったり、変に卑屈に謙虚になったりという時期もあったのですが、僕はこれからは正直に自分の思いや理想を語って行きたいと思っています。

2つの事業が到達するところはどこなのか?

僕もディズニー同様、事業を通じて利益追求を行うためだけに会社を経営しているわけではありません。むしろ、正直なところ利益が出たらそれ以上に公のために投資したいという夢があります。

アメリカ生活が長かったせいもあり、僕は日本のように、多くの歳を取ったお金持ちが自分の財産を溜め込んでいる文化は良くないと思っています。もっと次の世代を育てるために、若者の教育のためにお金を寄付したり、起業をしたい人たちに出資してチャンスを与えたりする文化をつくるべきだと感じています。

僕は自分の事業に全て投資しているので、財産というものは今現在は無いのですが、将来的に経済的成功を達成できたら是非とも若い人たちを育てる目的でお金を使いたいですね。今現在は夢ですが。

僕のクライアントさんの中には軽く数億円単位のお金を動かせる方もいらっしゃるわけなので、是非ともそういった方々にはファンドでも組んで、投資家としての人生をスタートさせてもらいたいものです。地方の小都市の活性化なんかは、そんな大旦那さんが数人も集ったベンチャーキャピタルが生まれて奮起すればかなり短期間にすごいことが起せると思うのですが。

さて、まとまりがなくなって来ましたので、この辺で終わりにしますが、最後に僕が好きなもう1つのディズニーの言葉をご紹介します:

If you can dream it, you can do it.

それを夢見ることができるならば、あなたはそれを実現できる。

       (ウォルト・ディズニー)

明日もまたこの言葉を胸に刻み込み、僕は自分の夢と関わる全ての人たちの幸せを願いながら、立ち上がろうと思います。