ここ数日、首のまわりがドライスキンになってしまい、ちょっとかゆくて困っています。

僕は肌は丈夫な方なので、ドライスキンという状況自体が生まれて初めての経験。あわててスキンクリームを塗ってみたのですが、これもまたほぼ初めての経験なのです。

理由は明白で、最近シェービングクリームを変えたことが原因。

つい気が向いて、いつもずっと何年も使っていたシェービングクリームではなく、新製品の「洗顔もできるシェービングジェル」とやらを試してみたら、こんな結果になってしまいました。

正直なところ、その製品は、シェービングジェルとしても洗顔ジェルとしても中途半端で、使い始めてすぐに買ったことを後悔しました。

いつものものを買っていれば、何の問題も無かったのに、わざわざ自らトラブルを招き、引き寄せてしまったようです。


最近は「変化」と「成長」がキーワードとなっている我が家。

日々進化を遂げるべく、あらゆる面で様々な見直しと改善を行っています。

しかしながら、変化しようという意気込みが強すぎると、たまに「変える必要がないもの」まで変えてしまう過ちを犯してしまうことがあるのですよね。

変化することを念頭に置きすぎると、旧来のもの全てが古くさく、退屈なものに見えてしまうことがあります。

実は今までの無事を支えていたものこそが、その「旧来の古くさいもの」にあったということを忘れてしまうのですよね。本来感謝して、大切にすべきものをわざわざ押しのけてしまうことがあるのです。

クライアントさんの会社を訪問しても、このご時世ですからリストラ等の人員削減から事業縮小、合理化に統合・・・といった大きな決断をして、改革を進めている会社さんが多くあります。

その決断の過程では、必要か不要かの判断が必ずつきまといますし、その決断の結果次第では会社にとって大きなマイナスを生むことにもなりかねません。

変化さえしていれば良い、というわけでは無いことはわかっているものの・・・決断というのは時に難しいものですよね。


そんなことを、シェービングクリームとドライスキンから学びました。

どうやら大切なのは、変化することだけでなく、「学ぶ」ことなのかもしれません。ただ、今回のようにドライスキンになって初めて学ぶのではなく、経営者としては、事前にその悪い結果を予期できるくらいのレベルにならないといけないのでしょうね。

正しい変化を生み出す能力。それが今問われるリーダーの資質なのでしょう。

非常に難しいですが、ある意味では経営者の醍醐味とも言えるのではないでしょうか。

学ぶという事は、一生続く変化に遅れないようについていくためのプロセスだという事実を、私たちは今では受け入れている。そして、最も緊急な課題は人々に学び方を教えることである。 
(ドラッカー)

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))
P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生
ダイヤモンド社



やはり定番のシェービングクリームと、洗顔ジェルを別々に購入することにします。餅は餅屋、ですね。