仕事や会社というものは生き物ですよね。
それに関わる私を含めた全ての人間も生き物です。
もちろんお客様をはじめ様々な人との関わりの中で
日々仕事をするわけですが、
生き物だけに不安定な要素を常に伴い、
山もあれば谷もあります
そんな時にやはり必要なポイントは何なのか、
自分を諌め、戒め、自らと会社のベクトルを正しく
舵取りしなければならない場合、私は先人の言葉に
頼ることが多いです。
手帳にちょくちょく書いている言葉から幾つかご紹介:
人間は真実を見なければならない。なぜなら真実は人間を見ているからだ。
ーウィンストン・チャーチル
一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人がかりでも持ち上がらない。
ーゲーテ
考えをまとめるとか、仕事について考えるとか口走るのは、大抵の場合、それは仕事を逃れる口実である。
ーヒルティ
はじめに習慣をつくるのは私たちだが、その後は習慣が私たちをつくる。
ートライデン
人の世に道は一つなどということはない。道は百も千もある。
おれは落胆するよりも次の策を考える人間だ
ー「竜馬がゆく」より
いつも太陽を見ていれば影は目に入らない
ーヘレン・ケラー
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
ー小林一三
私は自分と同意見でない人は許すが、自分自身の持っている意見に一致しない人間は許せない
ータレーラン
何らかの決断をする際に、その場その場で先人の言葉たちに相談をするわけですが、やはり永遠に残る言葉には重みと真実がありますよね。
ベンチャー企業において大切なことは次の格言でしょうか:
"One person with a belief is equal to a force of ninety-nine who only have an interest."
- John Stuart Mill
「一人の『信念』を持った人間は、九十九人の『興味だけ』を持っている人間が持つ力に等しい」
ージョン・ステュワート・ミル
もちろん経営者の私は誰よりも強い信念を持つことは重要ですが、経営者の立場からスタッフについて言うと、
やはり仕事ができる、これは最大のポイントですが、
仕事ができなくとも信念を持ち、ひたむきな努力を続ける人、
こういう人はかけがえのない財産であります。
逆に両方が欠けてしまうと、それは互いの悲劇でしょう。
基本的には仕事ができれば問題は無いわけですが、
「仕事ができる」というのはご存知のように
ハードルは職種業種に関わらず高いものです。
私自身、「仕事ができる」と言うのはおこがましくて
言えません。余程身の程知らずでない限りは
仕事については日々生徒のつもりで学ぶのが正しいでしょうね。
日々努力を怠らないからイチローはイチローなわけです。
というわけで
「仕事ができる」のは大変ですが、
「気持ち」や「誠意」には
すごく強い力がありますよね。
ここで言う「気持ち」は、
「興味」というレベルではないものです。
テレビで野球を見て評論したり文句を言うのは「興味」ですが、
実際に手にマメをつくって素振りし、泥まみれに練習し、
チームの勝利のためにチームプレーに徹するような行動が
「気持ち」です。
この次元では4番バッターも球拾いもエースもマネージャーも
同列で、良いチームにはそれを支える「気持ち」があるわけです。
野球は1人ではできませんから。
経営者というものは確かにたまに褒められたり
評価されることもありますが、
批判や誹謗中傷の標的となることもあります。
ごく最近も決して気分が良くない出来事があり、
私はもちろんですが、
スタッフにも大きな負担が降り掛かる中、
その渦中において
今日はスタッフの「気持ち」に助けられました。
ハウディーズを助け、支えているのは
そんなスタッフの心、でもあるのだと
改めて痛感している今日この頃です。