Cool Japan? 「Superdry.極度乾燥(しなさい)」 | Howdy from China !!

Howdy from China !!

香港からわずか1時間弱の都市・深センで発見&体験したヒト・モノ・コトをレポートします :-)
☆香港情報もありますよ☆

photo:01


このお店を発見するまでは、てっきりアバクロ(www.abercrombie.com/)のコピーか、はたまたユニクロの企業コラボTシャツなんだろうと思ってました。

なぜなら深圳の商業城(コピー品で溢れかえるショッピングモール)でしか見たことがなかったから。。
商業城内のTシャツ屋さんで「Superdry」のTシャツを見た時、てっきりアサヒビールさんのTシャツが日本で流行ってるのかと勘違いしてました…↓
photo:06



しかもこの機械翻訳のようなニホンゴ…。
photo:07


あやしい雰囲気プンプンです。

でも、ニホンゴであって日本語ではないこのブランド名で堂々と、香港は九龍の目抜き通りにショップとして営業しているのです。
photo:05


このブランド、「ぼ」を「ば」、「ツ」を「シ」、「ン」を「ソ」にミラクル変換してしまう香港や、ましてや日本発のものではなく、伝統と品性を重んじた正統派ブランドひしめく英国出身だというのだから驚きです。

ミラクル変換の例↓
photo:08



ブランドサイトを覗くと、母体はSuper Groupというイギリスのアパレル企業で、日本のグラフィックデザインの世界観とアメリカンカジュアルを融合させて、ブリティッシュテイストに仕上げたブランドなのだそうです。
☞ http://www.supergroup.co.uk/home

目のつけどころがさすがヨーロッパ!
でも英国というのは意外でした。

思えば彼ら外国人がタトゥーに漢字を取り入れ出したあたりから、漢字=Coolという印象に変わってきたように思います。
(言葉の解釈を無視して文字をグラフィックとしてとらえたあたりは、昔の(今も?)日本人がヘンな英語も構わず着ていたファッションセンスを逆手に取ったのかも?)

デザイナーの卵として日夜スケッチを描いてはボツにされながらも、将来グラフィックデザイナーになる夢をみていた若かりし頃、広告デザインが漢字ばかりで海外のそれと比べるとオシャレに感じないっ…なんて生意気にも先輩に意見したら、「日本語だってデザイン次第でカッコ良くできるよ」と諭されたことがありました。

確かに…この「極度乾燥(しなさい)」がカッコイイかどうかは置いておいて(笑)、無印良品のアートディレクターとして有名なデザイナーの田中一光さんが、この武骨な日本語の文字を造形した「光朝(こうちょう)」というフォント(書体)を発表された時は、繊細で優雅、なのに力強く、インパクトを感じるこの文字に、世界に引けを取らない日本語の可能性を、卵ながら感じたものでした。

それにしても…「足つば」や「トンカシ」どころではない、誤訳と脱字まみれのTシャツはユニークであっても決して洗練されているとは言い難いのに、修学旅行先の土産物屋で売ってる「BOSS」ならぬ「BOSE(坊主)」などの駄洒落Tシャツとは段違いなトレンド感を放っているのは、昨今のアバクロに代表されるストリートファッション人気にあやかった?デザインと、海外のセレブリティが着こなしたスナップが出回って起きるムーヴメントが為せる業なのでしょうか。

ヨーロッパ各国で既に人気ブランドとなっているようですが、まだ日本には進出していないみたいです。
(今ならまだお土産としてレアですね)
いずれ南青山にある英国ブランドばかりを集めた商業施設・VULCANIZE London(ヴァルカナイズ・ロンドン)に仲間入り…するかな?

日本ではどのくらい受け入れられるか、注目です!

それにしても今年はエリザベス女王の在位60周年やロンドンオリンピックに007スカイフォール公開など、ロンドンイヤーですねぇ。

Superdry store
ネイザンロード(旗艦店): G/F Nathan Rd. Tsim Sha Tsui, Kowloon
TEL: 852-2314-7515
http://www.superdry.com/
※他に尖沙咀駅(オーシャンターミナル内)、觀塘駅、鑽石山駅、青衣駅付近のモール内にあります