月餅狂想曲 | Howdy from China !!

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香港からわずか1時間弱の都市・深センで発見&体験したヒト・モノ・コトをレポートします :-)
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この時期の中国における大事な行事といったら中秋節。
日本ではお月見ですね。
今年の中秋節は9月30日です。

すでに7月頃から、にわかに街中では月餅の広告が幅を効かせていたので、中国人の月餅に対する愛着の強さを感じていました。

こちらは香港の大スター、エリック・ツァン氏が長年広告塔を務める月餅の広告。
ガタイが大きい割に小さなぷっくりした手が月餅をより大きく見せていてカワイイ。
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そういえば昔の失敗談ですが、日本の某飲食店でPRをしていた頃、オープンする中華レストランのイメージ撮影で、職人さんが作る小籠包や肉まんのどアップショットの際、モデルの職人さんがたまたま大きな手の持ち主で、その掌に乗ってる肉まんがえらくプチサイズに見えてしまい、撮り直しがきかず上司に怒られてしまったことがありました…。

そう、これは商品をどのように魅せるかの戦略なのです。
月餅がよりずっしりと大きく、食べ応え感を醸し出すための!(違ってたらゴメンナサイ)

まぁ、この広告の狙いについては憶測に過ぎませんが、飲食のPRはその他にも、より「シズル感」が出るような撮影技法がいくつかあり、中国ではお店のメニューや看板を拝見する限り、まだ見た目で他店との差別化を図る企業は少ないように思います。
ついつい仕事柄、「もっと◯◯したら美味しそうに見えるのにぃ~」とつぶやいてしまいます。

そういえば、更にその時上司に、「飲食のプロモーション担当者なら常に爪はキレイに手入れして、マニキュアなんて塗らずにこういう時に代行(ハンドモデル)できるよう備えておくものよ」とご指導いただきました。
その頃からの習慣で、今でも私はナチュラルネイルです。
女子力的には落第点なんでしょうけど(笑)。

さて、話は戻りますが、この月餅、正統派のモノ以外にも様々な変り種が出ています。

スターバックスバージョン↓
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パシフィックコーヒーバージョン↓
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ハーゲンダッツバージョン↓
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有名無名問わず各ホテルや飲食店からオリジナル月餅が売り出されており、スーパーのチラシはお祭り状態です。
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猫も杓子も月餅状態。
9月になると、其処此処で月餅の紙袋を持った人を見かけます。
皆さん、中秋節の翌日は国慶節という建国記念日で大型連休(中国版ゴールデンウイーク)に入るので、月餅持参して故郷に帰るとか。

このズッシリ感と貫禄!
季節は違いますがフランスのガレット・デ・ロワも同様に、毎年家族で多幸を祈って食べる伝統菓子があるっていいですね。
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典型的な月餅の成分は、小麦粉、砂糖、ピーナッツオイル、蓮の実の餡、卵の黄身の塩漬けが主なのですが…んー食指が動かない(笑)
実際日本人が食べて美味しいと感じるのは正直ハーゲンダッツくらいかも。。

中国の中秋節、私はこれまた中国の定番スイーツ、胡麻湯団(胡麻餡入り白玉団子)をお月見団子に見立てて迎えることとします。
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これ、美味しいですョ。