(2004年12月28日~31日香港:文章・写真:yanyan)


夕焼け


朗豪酒店(ランガムホテル)


ランガムベッド ランガムビジネスセンター
ランガム外 ランガム中


 地下鉄旺角駅のすぐ上にあった旧グランドタワーホテル裏の上海街に面した5つ星級ホテル。昨年8月にオープンしたばかり。「中國旅行網」のオンライン予約価格が1泊560HKドルと極安。(1HKドル13円で換算すると7,280円)この価格は特別価格。「適合東南亞 中國及台灣人仕」となっているので、日本人の僕はチェックイン時に割り増し料金を請求されることを覚悟していた。でも追加料金を払うことなしに無事チェックイン。


 室内は旧グランドタワーよりやや広め。外面はオールガラスなので室内は明るい。ランクが一番下の部屋なので「シービュー」ではないが、街の様子を見渡すことができる。


 ここのシャワールームはベッドに面したところはすべてガラスばりなので、外の景色やテレビも見ることができる。テレビの音声もシャワー室内で聞くことができるすぐれもの。


 テレビは壁掛けタイプの液晶モニター。しかもDVDプレヤーも付いている。5階のライブラリーでは香港映画などのDVDの無料貸し出しもしている。


 部屋にある電話は多機能電話で、英文のみだが無料Eメールも可能。
 5階奥にあるビジネスセンターには3台のWIN、2台のMACがあり、どちらも日本語表示と入力が可能。宿泊客は無料で利用できる。この5階にはラウンジもあり、毎晩ライブがあるので、歌声を聞ききながらのメールチェックもできる。


 このホテルと隣接している朗豪房(ランガムプレイス)は13階建てのショッピングセンターだ。13階には映画館があるが、ただ1本の香港映画「功夫」以外はすべてハリウッドものだった。
 ホテルから朗豪房とは逆側に「旺角市場」があるので、市場好きの僕にはたまらない。



gigiちゃんの音楽会


gigi


 香港に行く直前に、国際ファンクラブの公式サイト「梁詠琪國際歌迷會官方網頁」に29日の商業電台主催の梁詠琪×林一峰の音樂會参加申し込みメールがあった。さっそくメールしたら、29日の朝に6時に会場まで来てとの返事があったので喜び勇んで出かけた。


 はじまる前に「舞台に上がってgigiちゃんにこのように声をかけて」とメモを渡された。メモには「唱作女王梁詠琪、作曲填詞辨辨精、?奨一定靠實力、台上台下放光明」と書いてあった。台湾からきた香港以外のファン4人とご一緒なので少しは気が楽だ。数回練習したが本番では最初と最後しか言えなかった。残念! でも新曲の「北極光」ほか10曲あまりを聞くことができて満足。


 この会場は200人ほどしか入れないが、ほぼ半分以上がgigiちゃんのファン。そのうちファンクラブの人たちは約50人。僕もファンクラブの人と一緒にオレンジのウィンドブレイカーを着て手には「gigi・梁詠琪」と書いたボードや電光板を持って、掛け声もかけた。
最後は出待ちして、gigiちゃんと他のファンらと一緒に写真を撮る事ができた。ファンクラブの世話役の方々の親切な計らいに感謝。


香港映画


カンフー

「功夫」
 周星馳の「功夫」は確かに面白い。意外性からくる笑いをことごとく追求している。最後の部分は星馳の好きなパターンだが今回は少しひねりを加えている。
 当然「ありえねー」という部分が多いのだが、考えてはいけない。漫画を見ている時「どうして?」など考えないはず。
公式サイト:http://www.kungfuhustle.com/


「天下無賊」
 劉德華が詐欺・スリ師として登場。劉若英をパートナーとして抜群のコンビネーションを見せている。笑い、微妙なお色気、人情など様々な要素があり十分満足できる作品。劉德華のロン毛が一番おかしいと思ったのは僕だけ?しかし、最後のシーンには、少しホロリと感じるものがあり。


買物天堂


カレー


 いつも行く重慶マンションの両替店で5万円を両替、レートは10,000円に対して750HKドル。(1ドル約13円)


 まずは重慶マンションの中で少し買い物。インドの香辛料を置いているところで、カレー粉を6箱購入し、小腹がすいたのでチキンエッグロールとサンミュゲルビールをインド惣菜屋で買って、チムサーチョイのプロムナードで食べることにした。海を挟んだ香港島や反対側の時計台をながめながらのこのひと時はたまらない。


ホタテ

 旺角の干した海産物漢方薬を売るお店に行き、ホタテの干したものを530ドルで買った。少し胃を荒らしていたので、いい薬はないかと聞くと、桂皮やチンピなどが入った漢方薬を買った。そこのおやじは親切にも、お湯コップに入れて差し出し飲ませてくれた。この薬は14HKドルと安かった。


 スニカー店が多い花園街の「WALKER SHOP」でウォーキングシューズを400HKドルで買った。履いていた古い靴は捨ててもらうことにして、すぐに履いて歩くことにした。


 ジョーダンにある「裕華百貨公司」で、お茶、急須、湯のみなどを300HKドルで購入。地下の食品売り場にはお茶専門の売り場2カ所ある。客がほとんどいなかった方の売り場で6種類ほど試飲した。ジャスミン茶以外に前から飲みたいと思っていたフラワーティを買った。包みには「錦上添花」と書いてあり2センチくらいのお茶のボールの中にピンクの花がつぼみのように顔をのぞかしている。袋の外でもいい香りがする。この売り場のお姉さんもしつこく話しかけてくる。場合によっては、暇つぶしと広東語の練習に相手になってもらったら、ありがたいかも。


 ついでにすぐ横でレトルトのフカヒレスープ2種類(各2人前)を196HKドルで買った。日本に持ち帰り食したが、小さいがヒレの形をしたところもあったので嬉しくなった。


 乾麺がほしかったので、太子の麺屋さんまで行った。ここは店を開いて50年という製造・販売のお店。今回はブラウンマッシュルームを練りこんだ麺を買ったら、2つおまけしてくれた。500グラムの麺が60HKドルから80HKドルに値上げしていたが、ここの味なら許せる。この店のおばさんも、僕の顔を覚えていて嬉しそうに話しかけてくる。


 知り合いからルイビトンのシガレットケースを買ってくるよう頼まれたので、チムサーチョイ東の日航ホテル前のDFSまで買いに出かけた。僕には「ジョルダーノ」(香港で若者に人気カジュアル)や「利工民」(伝統的なオヤジものを扱う)のシャツぐらいしかブランドものの価値がわからない。このLVのシガレットケースの1300HKドルが高いか安いかさっぱりわからない。後ほどネットで調べたが日本より5,000円~6,000円安かった。聞くところによると包装紙や紙袋も価値があり、ネットオークションでも売れるそうだ。


 ブランドショッピングより、生活のにおいのする買い物が大好きで、今回もスーパー「惠康(ウェルカム)」でお買い物。狙いはクノールの「ポークキューブ」。鍋のダシからスープ、くずして炒飯の味付けなどにも使えるすぐれもの。この他にも貝柱入りのオイスターソースなど約200HKの買物をすませた。


 市場歩きも大好きで、見ているだけで幸せになる。ホテルの裏の「旺角市場」では新鮮かつ見たこともない野菜やフルーツがいっぱい。クレソンは大きな束で3HKドル、ドラゴンフルーツも1つ5HKドルほどで売っている。その他、肉や魚など、うそのような安い値段で売っている。今回は、焼豚を買って帰ることにした。焼豚といっても日本のものと同じではない。ブタを開きにしてじっくり焼いたもので、表面がカリッとしていて、この部分が特においしい。15HKドルのものを2切れお土産に買った。この焼豚はおいしのだが調子にのって食べると、しばらく豚はいやになるのでご注意を。


 太子の「聯合廣場」では「入れ歯グミ」や「ミミズグミ」など、いやみなお土産を50HKドルで購入。見た目は気色悪いが、味は問題なし。いきなりこんなお土産を渡すと、嫌がられることは間違い。ついでに同じく1階のアクセサリー屋さんを覗くと、「虎目石」の携帯ストラップがあったので18HKドルで購入した。


 香港に来る楽しみの一つはDVDなどもの購入。日本で買えないものやネット販売で扱ってないものもあるので、ついまとめ買いをしてしまう。新作は当然値が高く、どうしてもほしいというもの以外は1年後ぐらいに買うと驚くほど安くなっている。今回は、ジョニー・トーの「大事件」他5本とgigiちゃんのNEW CD「娯楽大家」を約500HKで購入。これさえあれば3ヵ月は香港に行かなくても済みそうだ。



大金龍


 当然、大好きな旺角の「大金龍」に行きました。でも「大金龍」に行ったからといって「シャコ」を食べたことにはならないでしょうが。「食べてないぞ、コラーッ」(ごめんなさい。ラーメンズネタです)
 店に入ると「翡翠指輪のオヤジ」と「オクレのオヤジ」(大阪の芸人で黒めがねの人に似ている)が歓迎してくれた。残念ながら、よくかまってくれる「ホクロのオヤジ」は不在。


 今回は少し胃がおかしかったのでスープとアサリの料理にした。クレソンのスープを注文したら、他の具は何がいいかと聞かれた。「魚の頭」もいいが、水槽で泳いでいる「泥猛」(日本ではあまり見かけない小魚)も捨てがたい。悩んだ末、「泥猛」にした。とにかくクレソンが食べたかった。先日、家の近くのすスーパーでクレソンが一つまみ200円ほどで売っていたので、頭にクレソンの4文字が焼きこまれていたからだ。アサリは広東風豆味噌をからめているので、味は少し濃い目なので、このスープとの相性は抜群。他にビールを1本飲んで、全部で110HKドルほど。


 めずらしく、飲茶は「倫敦」へは行かなかった。ホテルがここちよく、睡眠や休息を楽しんだせいかも知れない。
 飲茶は「慈雲山中心」まで行った。香港在住の女の友達のsukiちゃんと妹とその子ども、お母さんの4人から招待されて出かけた。地下鉄とバスの乗り継ぎでは40分以上かかり、めんどうなので、旺角の「先達」(先施)の横から小巴(ミニバス)に乗った。到着直前に若い女性が僕の横にすわり「ハロー」と声をかけてきたので、「ハーイ」と応えた。広東語で話しはじめた彼女の顔を見ると、なんと白人。気がつくと「慈雲山中心」に到着。旺角を出て15分もたたないうちにここまでこることができる。


 飲茶の点心はお決まりのもの8品以外に「星州米炒」も食べた。「星州米炒」はシンガポール風焼きビーフンという意味で、味はカレー味、3人前はあったが、油が控えめだったので、いっぱい食べることができた。これだけ食べて、全部で120HKドルほど。ここはsukiちゃんがおごってくれた。お腹がいっぱいになったので、屋上にある公園でsukiちゃんと甥っ子の2歳の男の子と追いかけっこやかくれんぼをして十分体を動かした。


 昨日は、sukiちゃんにご馳走になったので、今日は僕が、sukiちゃんと妹を昼食に誘った。タイ料理が食べたかったので、行き先は「九龍城」を選んだ。ここには多くのタイ料理店があり、結構安いからだ。以前行ったところが閉店していたので、向かいのこじんまりしたレストランに入った。入り口には「チョウ・ユンファ」が来たという証拠の写真が貼ってあった。かなり庶民的な感じのお店のわりにはメニューが豊富で、選ぶのに一苦労する。3人だったが四人世界という四人分のセットメニューを注文。トムヤンクン、炒飯、野菜炒め、牛肉のサテー、サラダ、カレー蟹のセットとココナッツミルクジュースを頂いた。トムヤンクンはコクがあるが、辛味が少し足りないので唐辛子を加えると理想の味になった。辛い料理を食べた後に、飲むココナッツミルクジュースは、すごくいい。しかも大き目のグラスの底にはパイナップルなどのフルーツがいっぱいで思わず感激。


カニ


 お勘定は320HKドルはずだったが、この店のおやじは280HKドルと勘違いして請求していたので、そのまま黙って店を出た。いや実際は出そうになったが気持ち悪くて、ちゃんと320HKドル払った。
 朝飯は朝寝坊を決め込んでいたので、すべてブランチにした。ホテル近くで軽くすませたが、やはり「倫敦」や太子のお粥屋には勝てない。次回は基本に戻るか、新しいところを探すか、まだ決めていない。


朋友

 sukiちゃんと妹は昨年から旺角のパブで働き始めた。時給は300円程度で夜の7時から働いて翌朝4時ごろまでの勤務が続くそうだ。sukiちゃんも前の会社が潰れ、妹も職がなくやっと見つけたが、sukiちゃんの弟も仕事が見つからないと聞く。
 3日目の夜は、その「?蘭街酒?巴」に行った。すでにsukiちゃんの友達の華仔も来ていて少し話をした。やっと電飾会社に就職できたことや、8年前、家族全員でマカオから引っ越してきたことなど話てくれた。
そうこうしているうちにsuki姉妹も席に着いた。カールスバーグを半ダース、おつまみは茹でアワビを注文。アワビはワサビ醤油で食べるのだが、山ほどワサビを入れるので味はほとんどわからなかった。この他にミックスナッツやエビセンはお代わり自由。
 乾杯して飲み始めると、sukiちゃんが、今日、失恋したと話しはじめた。「気を落とさないで」と声をかけると「嬉しいわよ」「だって結婚して子どもを生んで不自由になるよりましよ」「毎日喧嘩ばかりで、いやな想いをしていたの」と彼女は明るく言い放った。
 「何か歌う?」と聞かれたが、歌わずにいると、gigiちゃんの歌ばかり入れて歌ってくれた。
 他にも阿亀という常連客を紹介してくれた。彼も日本語に興味があるらしく、しつこく色んなことを聞いてくる。「いけてるね」「いけめん」などの言葉の意味も説明した。話の中で「suki」という日本語の意味を知って、「あなた、好き」と発音練習をし始める始末。


 飲んだりふざけたりしながら、トランプやサイコロゲームなどで盛り上がった。1回の掛け金は平均2HKドル程度でほんのお遊び、僕は20HKほど勝ったが、トランプの21が気に入った。


 気がつくと明け方4時、sukiちゃんと妹、それに華仔がホテルの前まで送ってくれた。
 この日の僕の飲み代は、400HKドルほど。
 今回も楽しい思い出がいっぱいできた。
 でも、明日また香港に行きたい。