北朝鮮の核実験に関して,また物騒な記事が出ています。
日本のメディアの報道と,他の国では何か違うかと思い調べてみた。
以下,韓国の「朝鮮日報」の記事から引用。
日本のメディアの報道と,他の国では何か違うかと思い調べてみた。
以下,韓国の「朝鮮日報」の記事から引用。
【核開発】米日の制裁案は事実上の対北封鎖
南北経済協力・中朝貿易の中断も アメリカと日本が国連安保理に提出した対北朝鮮制裁決議案の草案は、国連憲章のうち強制規定を持つ第7章をもとにしている。国連憲章第7章は国際法と同じ効力を持っており、国連に加盟する192カ国すべてがこれを履行しなければならないという拘束力がある。もし、この制裁案が部分的にでも実施されることになれば、北朝鮮への支援が最も多い韓国と中国が最大の影響を受けるものと予想される。 ◆米国案が通過した場合 米国が作成した案は大きく分けて2つの内容に分かれる。北朝鮮の大量殺りく兵器(WMD)開発に関わるすべての物資・技術などの移転を禁止し、北朝鮮金融制裁を強化することだ。米国の草案には明確な拘束力を持つ「決議する(decide)」という単語が使われている。今年7月、北朝鮮によるミサイル発射の際に採択された対北朝鮮決議1695号には「要求する(demand・require)」という語が使われた。今回は国連の全加盟国が履行義務を負うことになる。こうなれば、北朝鮮の貿易は致命的な打撃を受ける。 過去に北朝鮮はスカッドミサイルを1発当たり最高400万ドル(約4億8000万円)程度でアフリカなどの第3世界に輸出した記録がある。また、パキスタンから核物質に関する技術を導入している。この決議案が通過すれば、今後こうした貿易は「不法行為」と見なされる。 軍民両用の利用用途(dual-use)物品も、これに該当する。せっけん・肥料などを取引するためにはWMDと関係がないということを立証しなければならず、事実上、こうした物品も取引できなくなる。 北朝鮮と取引する銀行も、「取引が北朝鮮のWMDに利用されない」と立証しなければならないため、全世界の金融機関が取引を回避すると考えられる。開城工業団地や金剛山事業で北朝鮮に支払われる資金も、その用途をきちんと説明できなければ制裁対象となる可能性があり、韓国の対北朝鮮経済協力もすぐに影響を受けるようになるだろう。 ◆日本案が通過した場合 日本の決議案草案は、アメリカ案よりもさらに強硬な内容を追加したものになっている。▲すべての北朝鮮船舶の入港と航空機離着陸の禁止▲北朝鮮製品の輸入禁止▲北朝鮮高官の入国・通過禁止を主張している。これに加え国連に北朝鮮制裁委員会(Sanction Committee)を設立すべきとの意見も出している。 こうした日本案がそのまま確定すれば、北朝鮮の対外活動機能は事実上、完全に停止することになる。北朝鮮の去年の対外貿易額は約30億ドル(約3600億円)だったが、これも急減することが予想される。キューバなど、北朝鮮と友好的な関係を持つ国だけが辛うじて貿易関係を維持することになる。北朝鮮の定期航空路線の北京~平壌間が断たれ、北朝鮮の旗を掲げた船舶はどこにも停泊できなくなる。極端なことを言えば、南北長官級会談もソウルで開催できなくなるということだ。このため、「北朝鮮の対外関係を制約しすぎているのではないか」との懸念する声も出ている。 ある韓国外交部関係者は「今のところ、日本案は国連加盟国の同調をあまり多く得られていないと聞いている」と述べている。 李河遠(イ・ハウォン)記者 朝鮮日報 2006/10/11 20:30朝鮮日報 http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/11/20061011000069.html
こちらの記事(朝鮮日報)もどうぞ!
深刻になる一方の北朝鮮を脅威に感じ,どのように対峙していくかを焦点に議論を進めています。
韓国では,隣国が核実験を行ったというのに,
中国の態度を注視したり,韓国経済への影響を考察したりと,
日本よりは深刻には受け止めていない様子がうかがえます。
以下,別の韓国の新聞「中央日報」より引用。
統一後は核保有国?ネットに広がる北核に関する誤解
「北朝鮮が核兵器を作れば、米国は勝手に戦争を起こすことができない。統一されれば核を保有した強国になるから転禍為福(災い転じて福となす、との意)だ…」。10日、あるネットユーザーが全国民主労働組合総連盟の掲示板に掲載した文の一部だ。 この文を作成したネットユーザーは「どこの国が、悪らつな経済封鎖と先制攻撃の脅威にじっとしていられるか」とし、北朝鮮の核実験の妥当性(?)を力説した。韓国社会の一部では、北朝鮮の核実験を支持する意見が出ており、それをめぐった議論も広がっている。一部ネットユーザーや進歩派団体が主張する「北核への賛成論」は、インターネットを中心に急速に広がっている。 北朝鮮が「核実験の成功」を公表した直後から相次いでいるこうした意見は、国際情勢についての誤解と無知に基づくもので、安保危機をそそのかす危険な考え方だというのが専門家らの指摘だ。外交安保専門家らは「不分別な意見と見なすにはかなりロジックを備えている文も多く、国際社会の情勢に詳しくない市民がげん惑されうる」と懸念を示した。 ◇「北朝鮮の核兵器は韓国を狙うものではない?」 「南北(韓国・北朝鮮)共同宣言実践連帯」は9日、声明を出し「北朝鮮の核とミサイルは決して韓国を狙ったものではなく、米国との問題を解決するために開発されたもの」と主張した。一部ネットユーザーも「北朝鮮が核兵器を保有しても韓国を狙うことはない」、「北朝鮮が核兵器を開発しても技術レベルが低く、大きな脅威にはならない」などとして同調している。 専門家らはこうした見解について「民族の概念に執着しすぎて、北朝鮮が軍事的な敵対勢力であるとの点を認識できずにいるため」と説明した。西江(ソガン)大のキム・ヨンス教授(政治外交学)は「核はソウルのように人口が密集した地域には非常に有用な兵器」とし「韓半島に突発の状況が起きる場合、北朝鮮が韓国を脅迫するため使う可能性を排除できない」と述べた。同教授は「TNT火薬1000トン分にあたる規模の核弾頭がソウルで爆発する場合、62万人が即死できる」とし「北朝鮮が核実験を繰り返すほど破壊力も急成長する」と警告した。 洪官熹(ホン・グァンヒ)安保戦略研究所長も「北朝鮮が核を保有したことだけでも、韓国は安保不安感に包まれるようになる」とし「安保不安が経済危機などにつながる場合韓国が直接的な被害を受けざるを得ない」と懸念した。また、洪所長は「中短期的に考えて、北朝鮮が追加の核実験を通じて、恐るべきレベルの核兵器を開発する可能性が高い」という見方を示した。 ◇「統一されれば北朝鮮の核は韓国のもの?」 一部では、統一が実現した場合「北朝鮮の核開発によって韓国も核保有国になる」という根拠のない楽観論が出ている。あるネットユーザーは「米国など超大国は統一した韓国が核保有国になるのを心配している」とした。これについて、東国(トングク)大学・高有煥(コ・ユファン、北朝鮮学)教授は「統一以降、核を保有する場合、近隣諸国との核競争に陥らざるを得ない」とし「超大国に比べて経済的に劣勢な韓国としては、統一のためにでも核をあきらめるしかない」と述べた。 周辺諸国が統一の前提条件として、核放棄を求め、けん制しようとする可能性があるとのこと。また「北朝鮮が核を保有すれば、米国が容易に攻撃できないため、韓半島の平和構築にプラスになるのでは」との見方もある。だが専門家らは「米国は核を除去する政策を一貫して進めていくはずであることから、むしろ韓半島の緊張が高まるだろう」と見込んでいる。 一部の進歩派団体は「核保有は自主国家の当然な権利で、国際社会には、北朝鮮の核保有に干渉する権利がない」と強調したりもする。慶南(キョンナム)大学の柳吉在(ユ・ギルジェ、北朝鮮学科)教授は「国際的な力学関係を冷静に認めなければならない」とし「国際社会には『核兵器の不拡散』という共感があることから、主権の行使が制限されざるを得ない」と説明した。 ◇宥和政策が「対北朝鮮認識」をわい曲 専門家らは「政府が長い間包容政策に代弁される宥和政策を進めた結果、国民の『対北朝鮮認識』が深刻にわい曲され、北朝鮮の核に関する各種の誤解が招かれている」とした。北朝鮮の核保有が韓半島にとって現実的な脅威になるにもかかわらず、それを肌で感じられずにいるとのこと。洪所長は「政府が敵としての北朝鮮をきちんと知らせなかった結果、国民の『安保不感症』が深刻化している」と評価した。 チョン・ガンヒョン記者 中央日報 2006.10.11 13:49:55中央日報 http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80645&servcode=500§code=500
韓国も,一部には日本同様の危機感を募らせていますが,
そうでない国民も少なからずいることも事実のようです。
考えてみれば,2003年3月にイラク戦争が開戦する際,
日本では,戦争が始まりそうな危険を感じつつも,
本当に始まるかどうか半信半疑だった国民もいました。
ちょうど,今の韓国は当時の日本のような雰囲気なのかもしれません。
しかし,実際にイラク戦争は起こりました。
イラクが大量破壊兵器を保有しているかもしれず,
国際社会の安全を脅かしているなどの理由からでした。
その後,イラクに大量破壊兵器が存在しないことを,
開戦を主張したアメリカ自ら報告することになったわけですが,
この戦争で使われた劣化ウラン弾(DU弾)による放射能の影響で,
今なお,多くの国民が苦しみ,今後もその苦しみは続くといわれています。
そうでない国民も少なからずいることも事実のようです。
考えてみれば,2003年3月にイラク戦争が開戦する際,
日本では,戦争が始まりそうな危険を感じつつも,
本当に始まるかどうか半信半疑だった国民もいました。
ちょうど,今の韓国は当時の日本のような雰囲気なのかもしれません。
しかし,実際にイラク戦争は起こりました。
イラクが大量破壊兵器を保有しているかもしれず,
国際社会の安全を脅かしているなどの理由からでした。
その後,イラクに大量破壊兵器が存在しないことを,
開戦を主張したアメリカ自ら報告することになったわけですが,
この戦争で使われた劣化ウラン弾(DU弾)による放射能の影響で,
今なお,多くの国民が苦しみ,今後もその苦しみは続くといわれています。
9.11のテロ以来,アメリカ社会は急速に右傾化し,現在に至っています。
アメリカの友人として,日本はイラクへの攻撃を思いとどまらせる必要があったにもかかわらず,
それを支持してしまいました。
イラク戦争が誤った戦争であったことは,
「イラクに大量破壊兵器が存在しない」という報告で決定的になったと思います。
負けた国はもちろんのこと,
勝った国においても兵士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいます。
国民を守るべき国家が,戦争によって国民を苦しめる存在になってしまうわけです。
今,北朝鮮を追い詰めることは,本当に核兵器を使用してしまうことにつながるのではないでしょうか。
昨日も書きましたが,窮鼠猫をかむです。
北朝鮮の逃げ道を残しつつも,対話路線を何とか実現してもらいたいと願っています。
アメリカの友人として,日本はイラクへの攻撃を思いとどまらせる必要があったにもかかわらず,
それを支持してしまいました。
イラク戦争が誤った戦争であったことは,
「イラクに大量破壊兵器が存在しない」という報告で決定的になったと思います。
負けた国はもちろんのこと,
勝った国においても兵士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいます。
国民を守るべき国家が,戦争によって国民を苦しめる存在になってしまうわけです。
今,北朝鮮を追い詰めることは,本当に核兵器を使用してしまうことにつながるのではないでしょうか。
昨日も書きましたが,窮鼠猫をかむです。
北朝鮮の逃げ道を残しつつも,対話路線を何とか実現してもらいたいと願っています。
人類の歴史は戦争の連続でしたが,
その中で得たことは対話で解決するということなのではないでしょうか?
互いを知り,尊重する姿勢なくして,解決はありえないと思います。
ましてや,朝鮮学校への嫌がらせなどは,
まったく解決につながらない愚かな,人間として恥ずべき行為だと思います。
その中で得たことは対話で解決するということなのではないでしょうか?
互いを知り,尊重する姿勢なくして,解決はありえないと思います。
ましてや,朝鮮学校への嫌がらせなどは,
まったく解決につながらない愚かな,人間として恥ずべき行為だと思います。
