インド人青年サルーに起こったノンフィクション本
本の紹介
- 5歳の時、兄とはぐれて迷子なったサルー。
- 彼は運よくオーストラリア人夫妻のへ養子にいき、幸せな暮らしを送っていた。
- しかし、彼はインドの家族を忘れたわけではなかった。
- 立派な青年へと成長した彼は、わずかな記憶を頼りに、自分の故郷を探すため
- グーグル・アースという「地図の旅」をはじめた――
- 25年の歳月と1万キロの距離を超えて彼は家族と再会を果たすことができるのか?
きららのレビュー
感想
私的に最近読んだ中で一番のヒット作!!
サルーに起こった全てが衝撃的。
貧困な幼少時代を経て5歳にして迷子になるも、それがとんでもなく遠い街にたどり着いてしまうこと、
そしてホームレス状態から海外に養子にされること。
日本人にとったら想像もつかないような出来事が、
私と同じ世代のサルーに起こっていたということが考えられない。
そして驚くのは、彼がグーグルアースを使って自分の記憶をたどり、
巨大な国インドの中から自分の故郷を探し当てたこと。
実際何年もかかったというから、彼の信念は相当なものだったんだろうと思う。
オーストラリアで何不自由なく育ててくれた家族に恵まれ、幸せな生活を送ってたに違いないと思うし、
彼にとってはツライ思い出がいっぱいあるインドに戻ってインドの家族を探し出すという選択肢を
選ばない人生もあっただろうけど、やっぱり彼にとって故郷やインドの家族は
かけがえのないものだったんだろうなと思う。
25年ぶりの家族との再会シーンはめっちゃ感動的。
幾多の困難を切り抜けた彼はすごく強運だということだけは間違いない。。。。。
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