管見の限り、日本国内における甲状腺眼症に焦点を当てた研究会・学会は、次の二つの研究会である。
当研究会は、岩手県内における甲状腺眼症治療の向上を目的として、毎年一回(10月)に、岩手で開催されている。
甲状腺眼症に関する研究その他の業務に従事する眼科医、内科医、放射線科医の専門医を対象としている。
小笠原眼科クリニックの院長が当研究会の代表世話人となっている。
研究会のトップページから、これまでの研究会のプログラムを見たり、各発表の抄録を読んだりすることができる。
2018年10月20日、第9回目の研究会が開催された。
抄録の中で、私が興味深いと思ったのは、以下である。
「眼窩減圧術の歴史的変遷」(柿崎2018)『第9回岩手甲状腺眼症研究会抄録』
なお、話が逸れるが、柿崎医師が書いたものをそれほどたくさん読んでいるわけではないが、彼は文章が上手だと思う。
美しい文章で、かつわかりやすく書いている。
■甲状腺眼症研究会
当研究会のホームページは見つからなかった。
当研究会は、オリンピア眼科が、毎年一回(3月に)、甲状腺眼疾患に関心を持つ眼科医・内科医を対象として開催している、甲状腺眼症の専門的な研究会である。
2019年3月19日、32回目の研究会が開催された。
長年に渡りこのような研究会を開催し、眼科医や内科医が甲状腺眼疾患やそれに関連する医療についての知見を得る場を供してくださっている。
そして、それにより、日本の甲状腺眼疾患医療に貢献してくださっている。
ありがたいことだと思う。
なお、これはあくまでも個人的な考えであるが、せっかくの素晴らしい取り組みなのだから、病院のホームページ等で研究会についてご紹介いただければ、あるいは、研究会の発表の概要だけでもいいので、参加者以外の者も研究会の情報にアクセスできるようにしていただければ、さらによいと思う。
そうすれば、より多くの医療従事者や患者が甲状腺眼疾患やその医療、研究に関する知識を得ることができるのではないかと思う。