そのままコピペさせて頂きます。
Seven minutes of meditation can reduce racial prejudice, study finds
University of Sussex 2015/11/19
7分間の瞑想により人種的偏見を減少させられる可能性が見出される
英国サセックス大学の新しい研究では、優しさの感情を創り出すことを意図する人気の瞑想のテクニックは、また、人種的偏見をも減らすことができるということを見出した。
医学誌「モチベーション・アンド・エモーション( Motivation and Emotion )」に掲載されたこの研究発表によれば、「慈悲の瞑想( Loving-kindness meditation / LKM )」と呼ばれる、自分と、そして、他者に対しての無条件の優しさを促進する仏教の実践法を、たった7分間行うだけで、人種的偏見を減らすことに有効であることが明らかになった。
研究主任のサセックス大学心理学博士課程の学生アレクサンダー・ステル( Alexander Stell )氏は、
「この研究が示すことは、瞑想のテクニックは単に気持ちよく感じるということ以上のものを含んでいるということです。瞑想は、集団同志の調和を促進するための重要な手段である可能性があります」
と述べる。
慈悲の瞑想は、特定の人物を視覚化して、「幸せで健康でいられますように( may you be happy and healthy )」というようなフレーズを繰り返すことを通じて、自分と他者に幸福と優しさを生み出すものとして知られている。
ステル氏は言う。
「私たちは、慈悲の瞑想をすることにより、それを行ったひとつの民族グループが、自動的に自分たち自身の民族だけを好むという状態が減少するのではないだろうか、ということを知りたかったのです」
研究では、それまでの生活で瞑想をしていない 71人の白人の成人のサンプルをとった。
71人の白人の成人たちは、それぞれが、性別が一致する黒人の写真を手渡された。
そして、いっぽうのグループは、慈悲の瞑想の方法の手ほどきをテープで受け取り、もう一方は、手渡された写真を見るように指示され、顔の特徴を注意深く見るように指示された。
それぞれに指示されたグループの状態はちょうど7分間続けられた。
潜在連合テスト( Implicit Association Test / 潜在的な態度を測定するプログラム)を用いて、研究者たちは、実験参加者たちの反応時間を測定した。
参加者たちには、自分たちの民族グループや、他の民族グループに属する人たちの顔と共に表示した「正の意味を持つ単語」(「幸福」など)と「負の意味を持つ単語」(「間違い」など)を一致させるように求めた。
一般的な人々の場合、この実験では、自分たちの民族グループの顔写真の際には、より早く「正の刺激」を一致させ、自分たち以外の民族グループの写真では、「負の刺激」をより早く一致させる。
この潜在的な態度の測定は、従来おこなわれていたような、偏見に関するアンケートでのデータよりも、より強固なデータがとることができると考えられる。アンケート調査では、社会的に望ましい観点からの影響を受けることが知られているからだ(訳者注:自分の気持ちに正直に書かないで、社会的に評価されるようなものを書くというようなことだと思います)。
そして、研究者たちは、わずか7分の慈悲の瞑想が、その白人の人たちが他の民族グループ(このケースでは黒人)に対しての人種的偏見を減少させるのに十分だったことを見出した。
しかし、もうひとつのグループ(瞑想をしなかったグループ)には、人種的偏見に著しい減少は見られなかった。
さらに、研究者たちが測定した肯定的な感情のレベルとしては、「他者の利に配慮する感情( other-regarding )」(例えば、愛、感謝、畏敬の念、気高さ、などの感情)、「自ら自分の方向を決める( self-directed )」(例えば、満足、喜び、誇り)などがあった。
その中でも、慈悲の瞑想を行った人たちには、特に「「他者の利に配慮する感情」が大きな増加を示したことがわかった。
これら「他者の利に配慮する感情」こそが、人から人種的偏見を減少させるものであることも判明した。
ここまでです。
参考までに、「慈悲の瞑想」の際に念じる代表的な言葉を載せておきます。
「慈悲の瞑想」
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)
※こころの中で「私は幸せでありますように」と繰り返し念じる。
私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
私の親しい人々にも悟りの光が現れますように
私の親しい人々が幸せでありますように(3回)
※こころの中で「私の親しい人々が幸せでありますように」と繰り返し念じる。
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
※こころの中で「生きとし生けるものが幸せでありますように」と繰り返し念じる。
私の嫌いな人々も幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願い事が叶えられますように
私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように
私を嫌っている人々も幸せでありますように
私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人々の願い事が叶えられますように
私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
http://indeep.jp/seven-minutes-meditation-reduce-racial-prejudice/
より。
★生きとし生けるものが幸せでありますように★