「悟った人は死ぬんじゃなくて
涅槃に入るんやで。」
「涅槃って何?」
「ママにもわからん。
魚に陸の良さを伝えることと同じような感じで
人間に涅槃の良さは説明できないんやて。」
「瞑想でしか体験できひんらしい。
苦しみが全くない。怒りも欲も。
だから悟ってる人は普通に生きてても
ずっとその状態でおるってことやんなぁ
・・・うらやましいと思えへん?」
「う・・うん。」
「じゃぁ、悟った人はすぐ涅槃に入って消えるん?」
「ううん、人間として生きる〝業〟が尽きるまでは
悟った人でも、生き続けるみたい。
で、業が尽きた時点で
涅槃に入って、もう2度と生まれないんよ。」
「業ってなに?」
「カルマ。善業と悪業があるんやで。
生き物はみんなこの〝業〟で生きてんねん。」
「じゃぁ、悪業が多い人は地獄とかに行くかも知れんの?」
「そうそう。」
「私が悟れる可能性ってあるん?」
「あるよ~。
だって、お釈迦様の教えを
聞く事ができる機会があるし、
瞑想を指導できる方々がいらっしゃるからね。」
「ブッダがいた頃に、私もおった可能性は?」(過去生の意味)
「あるかもよ?だって今、ものすごく仏教の近くにいるでしょ?
〝ちょっと聞いたことがある〟っていう程度じゃないやん?
クラスのお友達に、同じような環境の子、おる?
学校中探しても、見つけるのは難しいと思うで。」
今日、お昼ご飯を食べながら
小学6年生になった末っ子と
こんな話をしました。
★生きとし生けるものが幸せでありますように★