私が役者の家に生まれてすでに50年が経っています
私の父は今年79歳になります
と言う事は私の祖父が役所になって確実に100年は
経過していますそんな中でこの演劇界
全体を見渡して私たちの業界はいまひとつ認知度が少なく
ましてや日本全体の演劇文化の中で世界に発信し
文化と言えないのはどうしてなのでしょう？？？？
私はたかだか役者になって35年ほどになります
なので父から見れば私はペーペーです
今まで亡くなった主人津川竜も息子たちもみんなが疑問に思い
いろんな機関の人に話をしました
文化にしたい！！！！
仲良しの皆さん旅芝居は文化だと言ってくれます
しかし国は認めていません
全盛期まだテレビもさほどに普及していない時代
京都の劇場などはすごい大きな劇場があったそうです
1000人ほどのお客さんが余裕で入れる劇場で私たちの祖父はお芝居をしていました
前よりも何十倍の人が喜んだのです日本中の人がたくさんの人たちを感動させたのです
しかも戦争と言うものを挟んだ前後に世の中が進んだ前後にそんな人たちの残したものを受け継いだ人たちがまた次の世代へ橋渡ししそしてこの業界を守ってきました
そんな時代を乗り越えて日本全国に劇場やセンターがあり舞台を踏んで来たのに なぜ文化の1つとして教科書にもならず世界的にも発信されていないのかしら
外国人の人から見ると未知なる演劇です
でも日本の人よりもよく知って
発信してくれている場合があります
私の経験上言葉の通じない方にも
非常になじみやすいそういう演劇です
ある人はお芝居が口だてで資料が残っていないからだと
またある人は業界の1部が 反社会勢力がらみ疑惑
だったから？？とかよく聞きます
そしてある人はブラック業界だともいいます
確かに定期的な休演日もなかった若かりしころ
でも今は・・・・だいぶグレーですよ
まあ大衆演劇は役者が出演しながら裏方を兼任
したりしてますからすごくすごく
勉強になるのに 大変に見えるでしょうね
若い役者さんでもそういうのは挫折の1つになってるみたいです
商業演劇ではセリフももらえない若い人に
旅芝居は興味ないか アルバイトしている間に芝居に
たくさん 出演したくないかと聞いてみても
舞台に立つ回数 セリフをもらえる回数 芝居をお客様の前で
できるというメリットではなく 芝居ができなくても他の仕事で食いつないでもいいから 大きい舞台に出たいと言われます
まあ たまに旅芝居に転身される人もいますけど
1つ言えるのはおそらく全員では無いですが
かなりの確実で代々受け継がれて 身内でやってることが
外部から入りにくいのが原因として
多いと思います1つの劇団の大半は身内何人かが他人という構図ですから
なので歌舞伎の方達みたいに何代目 とか言う人が多いです
ついでによくある芸能事情のようにこの役者さんとあの役者さんと結婚して親戚とかと言うこともたくさんあります
いろんな家業で お家制度が残っていると思いますから
外部から入団しにくいのでしょうね まあ役者の子でも
逃げ出すことありますから・・・・大体戻ってくるけどね〜〜〜
かく言う私も父と母の身内がお互い役者と言う親戚関係にあり
どちらの親戚に行っても必ず劇場かセンターでした
なので中には1つ芝居をとっても歌舞伎の方たちと同じように代々受け継がれているものがたくさんありますし
また新作狂言もどんどんもちろん商業演劇などに影響受け
いろんなジャンルも取り入れていらっしゃいますから
できればぜひ若い方の将来の職業の1つに加えてもらえれば嬉しいです
そんなこんなで劇団がたくさんあるなか
芝居推しの劇団と さほど
芝居のレパートリーもないのに 劇団の旗揚げをする人もいます
大丈夫か〜〜〜〜と思いますが
そういうところは 舞踊や他のものに力を入れているようです
気にしてそれを悪いと言っているわけではありません
芝居推しではなく様々なタイプの分かれた劇団が増えてきて
大衆演劇と名乗っていることが事実です
今は
時代の流れでしょうか劇場もセンターも劇団もそして世の中も私が小さい時とほんとに変わってしまいました
それでもお客様が来てくださる
それでも芝居は残っている
時代時代に生きた役者が死んでもその人たちが
演じた役や芝居は残っている
それほどたくさんの人に愛される私たちの業界を
いつか文化にしたいその目標で
息子たちが2人親から受け継いだ
劇団を守っている
と言うことです
さまざまに劇団芝居を評論する人がいると思いますがなんとなく
リサーチしても 根深いよ〜〜〜何様100年以上あるんだから！
語るなら まず・・・・・・
大衆演劇を愛してください 演劇を好きならこの業界を
ご覧あれという気持ちです １年中舞台をやってるから
こそ下手な役者でもちょい役しかできないチョンでも
大衆演劇で雑草のように残って 生きているんだゼェ
役者の子に生まれてこの愛すべき業界をなんとかしたい
このコロナ禍で 生き残りたくさんの劇団
たくさんの役者たくさんの芝居を生み出したい！
そういう興行師さんや劇場本家さんがいっぱいいるんだぜ
捨てたものじゃない 芝居の玄人ならこの世界にどっぷりつかりたいと思うほど魅力のある業界だ
と言う50歳役者の独り言でした