ケネディ氏は、1968年に暗殺されたロバート・ケネディ元司法長官の息子です。歴代大統領で今も高い人気があるジョン・F・ケネディ氏の甥でもある。民主党を代表する政治家一家の出身だが、バイデン氏の候補指名が既定路線の民主党に見切りをつけ、独立系として大統領選を戦う。

 

 米紙ニューヨーク・タイムズなどが昨年11月に行った世論調査では、バイデン、トランプ両氏とケネディ氏の三つどもえの場合、ジョージアやネバダなど接戦6州での支持率はトランプ氏35%、バイデン氏33%、ケネディ氏24%となった。

 

      

 

大統領最有力候補だったロバート・ケネディ元司法長官は、選挙期間中に暗殺されてしまった。彼は選挙戦のスピーチで、GNP(国民総生産)について以下のように述べています。

 

 「米国は世界一のGNPを誇っている。しかし、そのGNPの中には何が含まれているだろう?空気汚染やタバコの広告や、多数の交通事故死者を運ぶ救急車。家を守るための特殊な鍵、それを破って侵入する犯罪者たちを収容するための監獄。原生林の破壊や都市化の波もGNPを押し上げる。戦争で使われるナパーム弾も、核弾頭も、街頭のデモ隊を蹴散らす警察の装甲車も。ウィットマン社製のライフルもスペック社製のナイフも、子供たちにおもちゃを売るために暴力を礼讃するテレビ番組も

 

その一方で、とロバート・ケネディーは次に『GNPに勘定されないもの』を挙げていく。

 

 「子供たちの健康も、教育の質も、遊びの楽しさもそこには含まれていない。詩の美しさも、夫婦の絆の強さも、市民の知恵も、勇気も、誠実さも、慈悲深さも…

 

そして彼は、こう結論付ける。

 

 「要するにこういう事だ。国の富や豊かさを測るはずのGNPからは、私たちの生きがいのすべてが、幸福が、すっぽり抜け落ちている

 

※資本主義経済を真っ向から否定する内容です。利権を維持したい支配層が、彼を暗殺したのも頷けます。しかし、彼の考え方こそが、現在の混沌とした社会を救う希望だと感じます。

 

 現在の支持率では若干劣勢ですが、彼の当選を期待しています。アメリカ・ファーストや環境破壊推進派のトランプ前大統領は、一部スピ信者が救世主だと勘違いしてますが、彼は愛の精神を抜いたキリスト教原理主義者であり、かつ、白人至上主義を掲げる偽物だと思っています。

 

  参考文献 「ナマケモノ教授のムダのてつがく」