主人の立会い | アメリカでの双子育児

主人の立会い

昨日に引き続き、トラバお題です。


日本では帝王切開の場合はお産に立ち会えない病院が多いのではないでしょうか?

アメリカでもてっきりそうだと思い込んでいました。


私は予定帝王切開だったので、当日入院の準備をして朝一で産婦人科医を訪れ、診察を受けた後即入院となりました。

こちらでは先生のオフィスと病院は別ですが、通常大きな病院だと同じ敷地内にprofessional Buildingと言って専門医が固まってオフィスを構えているビルがあり病院とは中で通じているのでそのまま歩いて行けば

病院に到着します。


先生が入院の予約を入れた段階では13時の手術になると言われたのですが、実際入院する為に産婦人科の病棟を訪れるとすぐ手術着に着替えさせられました。

がんがんかかっているエアコンがきつくて震え初めてきたので、毛布をたくさんもらい電気毛布までかけてもらう程でした。

そして注射をされたり既往歴等の質問を受けたりしているうちにお昼近くになり、主人はお昼を食べに一旦外出することにしました。


主人がいなくなって10分程したら、「これから手術を始めますが、ご主人は?」と言うではありませんか!

「え?13時からじゃないんですか?」

「キャンセルになって繰り上がったのよ。今すぐご主人の携帯に呼び出して頂戴。」

慌てて主人を呼び戻した所、「これに着替えて」と言われ主人も手術着のようなものを着る破目に。


え?帝王切開でも入室できるの?

良かったねー♪と喜び、記念に主人の手術着姿をパチリと撮っちゃいました。


あれよあれよと言う間に手術室に入れられ硬膜外麻酔をされたり、手術の準備が着々と進みます。

主人は暫く控え室で待たされいよいよ手術となった時に入室を許可されました。


私はベッドの上に寝ていますが、手術着を上に持ち上げられてステンレスの棒のようなものでピン止めしてあるので、下半身が全く見えません。

先生が私の感覚が無くなった事を確認して、「いまから切りますよ!」と言い、私は何をされているのかも全然何も感じない状態だったんですが、5分ほどして側にいた主人が「あーっ!」という声をあげた途端、産声が聞こえてきました。


先生が赤ちゃんを高く持ち上げ私に見せてくれました。


そして次の赤ちゃんもすぐ取り出されました。



あの瞬間は一生忘れることが無いと思います。



取り上げられた赤ちゃんは2人ともすごく元気におぎゃーおぎゃーと泣いていて、今何をされているのだろう?と気になっても全然辺りが見えません。


でも看護婦さんが、

とても元気な女の子の赤ちゃんよ、

素晴らしいわ!髪も生えているわ!

2人ともそっくりだわ


などと実況中継してくれます。


そして、どうしてだか私は感動で涙が止まらなくなり大声で泣いてしまいました。


気持ちが落ち着くまでずっと看護婦さんが涙を拭いてくれて

素晴らしい出産だったわ、おめでとう!

2人とも2500g以上あるのよ、すごいわ!

お母さん今まで大変だったわね、よく頑張ったわね

と嬉しい言葉を言い続けてくれるのでした。


アメリカの看護婦さんはとにかく何でも誉め続けてくれます。

私は特別な子供を産んだのだろうか?と疑う程褒めちぎってくれました。

こういうのって日本でも同じなんでしょうか?


主人は子供が産まれた途端私の元を離れてどこか行っちゃったしどうしたんだろう?と思っていると、おくるみに包まれた赤ちゃんを看護婦さんと主人がそれぞれ抱いて来てくれました。

軽く体を拭かれた後、足型を取ったらしく子供達の足の裏は真っ黒でした。


看護婦さんは私が赤ちゃんにキスが出来るように何度も赤ちゃんの顔を近づけてくれるのですが、麻酔がどんどん効いてきて目を開けているのもやっとの状態の私は意識朦朧。

2、3度ホッペにキスをしてもう十分だったんですがそれでもまだ看護婦さんは何度も何度も赤ちゃんを近づけてくれるのでした。


私の処置が終わった後隣の控え室に移動すると、またどこかに行っていた主人が戻ってきました。

どこに行っていたのかと思ったら、なんと看護婦さんに「2人を抱えて新生児室に来て」と言われて

看護婦さんに道案内されて行ってきたというではありませんか!


いきなり同時に2人抱えて大丈夫なの?

もし落としたらどうするの!

それより、病院なんだから何で看護婦さんがやらないの?


もうびっくりしました。

でも主人は大満足だったみたい。

そして、私が病室に戻れるまでの数時間の間も何度も新生児室に行って、今赤ちゃんがどんな具合かを教えてくれるのでした。


なんか、病院だからってかしこまらないで、全体的にすごくラフなイメージでした。


主人は手術着の背中に子供の名前、出生時刻、体重、身長をそれぞれ書かれて、病院内を歩いている時に「双子のお父さんになったのか?おめでとう!」と何度もいろんな人から声をかけられたそうです!


ビデオ録画も出来ましたが、主人はいろいろ役目を仰せつかったので(笑)、たった数分しか録画していません。

しかも前の年に旅行に行った時のビデオに重ね撮りしちゃいました。

あーあ。