C・スミヨン騎手のウイニングランを見ながら思っていたら、案の定2着降着。
後味の悪い結末となった。
カワカミプリンセスがエリザベス女王杯で降着をくらって以降、まったく勝てなくなってしまったのを思い出す。
もちろん、ブエナビスタはずっと強い牝馬だとは思うが、競走馬というのは非常にデリケートで、故障とか降着とか、妙にケチがついた後は、その競走馬生活が暗転してしまうことも珍しくない。
ブエナビスタほどの馬なので心配はいらないだろうが、陣営もショックだったろう。
つくづく競馬は難しい。
また、だからこそ面白い。
そういえば、ナカヤマフェスタはどうなってしまったのか。
道中の位置取りも良かったし、途中不利があったわけでも故障したわけでもない。
それが、直線へ入ったらズルズル下がるのみで、まったく見せ場がなかった。
引退直前のハーツクライのジャパンカップを思い出すような内容である。
まだ本格化して間がないと思うし、まさかこれで引退ということはないだろうが、ぜひとも立て直して頑張ってほしい。
そして、ようやく念願のGI馬となったローズキングダム(朝日杯だけ勝っていても、胸を張ってGI馬とは名乗れないだろう)。
もうちょっとうまく乗れないのか。
直線入口ではそう思ったが、内からヴィクトワールピサ、外からブエナビスタに挟まれて、明らかな不利を受けながら、ガッツで差し返して2着を確保したのはさすがだった。
あそこで差し返せなかったら、一着馬が降着になっても優勝とはならなかったわけだから、たいしたものだ。
エイシンフラッシュは、ヴィクトワールピサに進路を遮られなければもう少し上の着順もあったろうし、久々の分切れ味も鈍かったようだ。
また、出遅れて最後方から追い込んできたペルーサもそうだし、ヴィクトワールピサを含め、今年の3歳馬のレベルが高いことは証明されたと思う。
こうなると、菊花賞馬のビッグウィークがいかほどの馬なのか、有馬記念での3歳馬VSブエナビスタ&ナカヤマフェスタの対決は、ますます面白くなりそうだ。
本当は、古馬の牡馬陣にもう少し頑張ってほしいのだが。