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2024.01.28SUN 

レースレポート

 

1月28日(日) 京都5R 3歳新馬 (混) 芝2000m 西村淳也(55.0kg) 9着 9人気
 

 

西村淳也騎手「追い切り時と比較すると、少しピリッとしたところが窺えましたが、返し馬では落ち着いて走ることが出来ていました。ただ、ゲート内では後ろにモタれ掛かったことに加えて、扉の開く音に驚いてタイミングよくゲートを出ることが出来ませんでした。それでも道中は置かれることなく良いポジションでレースを進めることが出来ましたし、4コーナーを回るところまでの内容は良かったものの、追い出しに掛かってもギアが上がらずに最後は疲れてしまいました。フットワークや背中は良い馬ですし、使いつつ体力が付いていけば、良い走りを見せてくれるようになると思います」

 

 

ということで、日曜日の京都で新馬デビューを果たしたチェルビックは、9番人気で9着と人気通りの結果に。

見ていて道中首を振りまくっていたし、出遅れたにもかかわらず、脚を使って位置をとりにいき、まるで折り合っていないように見えたので、

「あー、こりゃもたないわ」

そう思いながら見ていた。

案の定、脚色がよかったのは4角を回るまでで、直線では力尽きて垂れる一方。まあしょうがないと思ったのだが、鞍上によるとそれなりにうまく運べていたらしい。

まだまだ力不足とのことだが、使いながらというのがネックでやはりレースを経験することが必要ということだろう。

さて、多分また外厩へ戻すのだろう。

もう少し道中落ち着いてくれないと、自滅するだけなので経験は大事だと思う。

とりあえず入着目標かな。

次はいつ走るのだろう?

負けてもやっぱり楽しみだ。

 

※シルクホースクラブホームページ掲載の画像、情報であり、転載許可を得ています。

 

 

 

 

 

 

2024.01.25 THU

 

出走情報

1月28日(日) 京都5R 3歳新馬 (混) 芝2000m 13頭 西村淳也(55.0kg) 発走12:20

 

2024.01.24 WED

 

近況

在厩場所:栗東トレセン
池添学調教師「先週はCWコースにて長めから時計を出しましたが、その後も反動はありませんでしたし、24日には坂路コースで最終追い切りを行いました。55-40くらいと想定していた時計ではまとめてきましたが、トビが大きくて坂路での動きは物足りなかったですね。ただ、実戦の方が良さそうなタイプの馬ですから、あまり気にしないで良いのかなと思います。また、アルアイン産駒は気性面の難しさがあるようですが、チェルビックに関してはむしろのんびりとしている性格ですし、これまでの走りを見ると中距離くらいがピッタリだと思いますね。少し力の要る馬場でどうなるかですが、京都の芝2,000mという舞台であれば、この馬の力を出し切れるのではないかと考えています」

 

2024.01.17 WED

 

近況

在厩場所:栗東トレセン
池添学調教師「17日にCWコースで併せて追い切りを行いました。レースに騎乗予定の西村淳也騎手を背に、6ハロン87.2秒で、ラスト1ハロン12.0秒のタイムをマークしています。終い重点でしっかり動かすように伝えていましたが、前半が少しゆっくり入ってしまった為に、全体時計は想定よりも遅くなってしまったものの、その分終いは動けていましたよ。ジョッキーは『牝馬にしてはおっとりとした性格なので、道中はゆったり走ることが出来ていました。その反面、追い出しに掛かるとスッとギアが上がらない感じでしたね。最後はしっかり動かしておいたので、このひと追いで心身ともにピリッとしてくるでしょう』とのことでした。まだ気持ちがピリッとしていませんが、その中でもこれだけ動いてくれますし、長めから時計を出したことによってもう一段階上向いてくるはずです。レース1週前としては、順調に仕上がってきていますよ」

 

2024.01.11 THU

 

近況

在厩場所:栗東トレセン
池添学調教師「今週月曜日に坂路コースで軽めのキャンターを行い、11日には初めてCWコースで追い切りを課しました。単走で6ハロンから時計を出したのですが、まだこのコースで走ることに慣れていないためか、道中はフワッとしていましたし、物見することが多かったですね。ただ、走り自体はそこまで悪くなかったですから、来週は併せ馬でびっしりと負荷を掛けていき、再来週のレースへ向けて少しずつコンディションを上げていきたいです。なお、デビュー戦の鞍上は西村淳也騎手にお願いしています」

 

2024.01.04 THU

 

近況

在厩場所:栗東トレセン
池添学調教師「帰厩後も順調に進めることが出来ていましたので、3日に坂路コースで1本目となる追い切りを消化しています。想定では14-13ぐらいでどれだけ動いてくれるか確かめるつもりでしたが、全体が54.3秒で、ラスト1ハロン12.9秒のタイムを馬なりでマークしてくれました。最初の追い切りとしてはしっかり動けている方だと思いますし、現時点で言うことないですね。牝馬らしくピリッとしたところはありますが、基本的には従順で乗り易い馬ですから、ゆったりとした距離で走らせたいですね。これから追い切りを重ねていって、その後も順調に進められるようなら、1月28日の京都・芝2,000m戦でデビューさせたい気持ちがあります」

 

 

ということで、日曜日は夏から楽しみにしていたチェルビックの初出走。

京都芝2000mの新馬戦。

まだ距離適性がどこにあるかわからないが、中距離は最高の激戦区。

あっさり勝ち抜けは難しいと思うが、なんとか次に期待の持てそうな走りを見せてくれたら嬉しい。

鞍上の西村敦也騎手も、個人的には坂井瑠星騎手と並んで人気薄でも必ず押さえることにしている期待の若手で、デビュー戦に相応しい騎手になったと思う。

さてさて、どうなるか?

 

※シルクホースクラブホームページ掲載の画像、情報であり、転載許可を得ています。

 

 

ひとが

この世に生まれる前から

この星は輝き

ひとが

この世から去ったあとも

この星は輝き続ける

生きているとき

ひとは

この星の海を見上げ

みずからの行末を想う……。

 

「銀河鉄道999」は、松本零士原作、1979年(昭和54年)に公開された東映動画制作によるアニメーション映画で、同名TVアニメに基づく映画化作品である。

原作及びTV版では10歳で設定されていた主人公星野鉄郎の年齢が、映画では15歳に引き上げられている。

これは、アニメ映画として空前の大ヒットを記録した「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」のファンをそのまま引き継ぐ形を想定しており、中高生が主たる集客対象となるため、主人公が10歳では幼すぎ、メーテルとの恋愛要素を取り込むにも、唐突な印象が拭えなかったためと思われる。

少年画報社の「少年キング」誌上で原作が好評連載中、並行してTVアニメも放映中だったため、映画で先に結末が描かれるというのは、ファンの間に大きな反響を呼んだ。

大幅に変更された鉄郎のビジュアルとともに、この発表は賛否両論巻き起こしたが、集客手段としては絶大な効果があった。

予告編の「アニメ史上最高の傑作」という謳い文句も、当時としては誇張でも何でもなく、その通りだったと思う。

中学生だった私も、この売り文句と博打的な興行に魅せられて、初めて映画館に徹夜で並ぶ経験をした。

同時に、映画というのは絶対一人で観るべきだと思い知らされた作品でもある。

というのも、あの素晴らしいラスト・シーンにおいて、いっしょに観た友人の目を気にして泣くまいとするあまり、作品世界に没入し損ねるという本末転倒をやらかしてしまったからだ。

隣に座っている友人が、あれほど邪魔だったことはない。

これ以降、初めての映画は必ず一人で観に行くことにしている。

 

ストーリー

 

時に西暦2221年。

高度に発達した機械文明は肉体の機械化による人類の不死すら実現し、生存圏を宇宙全域まで拡大していた。

しかし、その陰で貧しい者たちは打ち捨てられ、吹き溜りの貧民街で多くの人々が日々行き倒れ、命を失っていた。

そんな中、いつからか「銀河鉄道999」に乗れば、機械の身体を無料で貰える星へ行けるという噂が全宇宙へ広まっていた。

地球のスラム街に暮らす15歳の少年星野鉄郎は、999に乗るため機械化人の定期券を盗もうとするが失敗し、機械化ポリスに追いつめられたところを、メーテルと名乗る謎の美女に救われる。

盗みは悪いことと知りつつ、どうしても999に乗りたかったという鉄郎に、メーテルは機械の身体を手に入れてどうするのかと問う。

「機械伯爵を殺すのさ」

鉄郎は10歳の時、機械伯爵という機械化人の人間狩りによって母を殺されていた。

そんな鉄郎に、メーテルは自分も連れて行ってくれるなら、999にも乗れる定期券をくれるという。

かくして、鉄郎はメーテルとともに「銀河鉄道999」に乗って、機械の身体を無料でくれるという謎の星をめざして旅立った。

最初の停車駅タイタンで、鉄郎と同じく機械化人に親を殺された子供たちを育てている山賊アンタレスから、宇宙で生き残るための心得と、機械伯爵の居城「時間城」の所在をただ一人、宇宙海賊エメラルダスだけが知っていることを教えられ、不思議な老婆からは、帽子と高性能のコスモガンを授けられる。

次の冥王星では、顔のない機械化人シャドウにより絶体絶命の危機に陥るが、メーテルに助けられる。

そうして食堂車のウエイトレスをしているクレアや車掌とも心を通わせ、旅を続ける鉄郎だったが、ある時、999の進路を海賊船クィーンエメラルダス号が横切ろうとする。

クィーンエメラルダス号は、「時間城」の所在を唯一知る女海賊エメラルダスの艦だった。

エメラルダスとメーテルが旧知の仲だったことから、「時間城」が次の停車駅である惑星ヘビーメルダーの「トレーダー分岐点」へやってくると聞いた鉄郎の胸に、復讐の炎が燃え上がる。

鉄郎は、ガンフロンティア山のふもとで同じ帽子と銃を持つ男トチローと出会い、彼がタイタンで銃と帽子をくれた老婆の息子だと知る。

トチローも鉄郎と同様機械化人を憎み、長い間戦い続けてきたが、いまや宇宙病に蝕まれ、死期が迫っていた。

鉄郎に間もなく山の裏手に「時間城」がやってくることを告げると、力尽きたように寝台に横たわり、手元のレバーを引いて欲しいと懇願する。

鉄郎が言われた通りレバーを引くと、トチローの肉体は一瞬にしてプラズマ化し、天高く立ち上っていった。

トチローの死を目の当たりにした鉄郎は、志半ばで夭折したトチローの無念を思い、限りある命の儚さに涙する。

トチローの親友キャプテンハーロックとの出会い、エメラルダスとの再会などを経て「時間城」へ潜入し、ついに母の仇を討つ鉄郎。

「これで、おまえの復讐も終わったわけだな」

と、言うハーロックに、鉄郎は首を振る。

「機械伯爵や機械化人を見ていると、永遠に生きるだけが幸せじゃない。限りある命だから人は精一杯頑張るし、思いやりや優しさがそこに生まれるんだとそう気がついたんです。機械の身体なんて、宇宙から全部なくなってしまえと。ぼくたちはこの身体を永遠に生きて行けるからという理由だけで、機械の身体になんかしてはいけないんだと気がついたんです。だからぼくは、アンドロメダの機械の身体をただでくれるという星へ行って、その星を破壊してしまいたいのです!」

機械伯爵を倒し、母の復讐を遂げた鉄郎は、こうして新たな目的をもって旅を続けるのだった。

しかし、終着駅が近づくにつれ、メーテルの表情は暗く沈んでゆく。

メーテルとは何者なのか。

終着駅で鉄郎を待ち受けるものは何か?

すべての謎が、いま解き明かされる。

 

 

 

松本零士という漫画家に興味を持ったのは、言わずもがなの「宇宙戦艦ヤマト」から。

しかし、これは西崎義展プロデューサーの作品に参加したという印象が強く、本格的にのめり込むきっかけになったのは、その後制作されたTVアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」だった。

「プレイコミック」に掲載されていた原作は、マゾーンという女型宇宙人のヌードぐらいしか見所がなく、私には単にSFチックなエロ漫画だったが、アニメは一転、トチローの娘まゆを登場させ、彼女との交流を描くことで、ハーロックの内に秘める優しさを印象づけ、素晴らしく魅力的なタイトルになった。

とはいえ、私にとっては成功だったこの改変も、原作者には望ましくないものだったそうで、多分、私は原作者より、アニメスタッフの方に波長が合ったのだろうと思う。

そのアニメ版ハーロックを監督したりんたろうが、本作の監督を務めている。

映画が公開された当時、並行してTV放送が続いていたのは冒頭に書いた通りだが、その頃はすでに作画がかなり崩れていて、メーテルは特にデカっ鼻の垂れ目になって、序盤の絵柄が懐かしかった。

 

↓これが

↓こうなる。

 

ところが、さすがは映画。

本作では、実に綺麗に描かれていた。

 

 

元に戻ってる!

いや、それ以上か。

勿論、その後もより美しい画で何度も新作が作られ、ドラマ化や舞台化までされるわけだが、それらの作品群はすでに本作を離れ、完全に松本零士の世界観で作られているため、私にはあまり興味がわかなかった。

漫画も続いているようだが、私は本作と、二年後に公開された「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」で完結、というより、本作のみで完結してしまった。

エターナルファンタジーも観るには観たが、松本零士という漫画家とはあまり相性が良くないらしいと確認するだけに終わった。

「アンドロメダ編」と呼ばれる第一部だけで満腹だ。

綺羅星のごとき名台詞の数々は、実に詩的で胸を打つ。

「鉄郎さん、さようなら。たった一人のわたしのお友だち……好きだった!」

そう言って鉄郎の身代わりになるクレアの最期だけでも悲しいのに、そこからはもう、延々説明不要の名場面が続く。

本当に、隣の友達が邪魔だった。

わなわな震えながら、必死で泣きそうになるのをこらえていたのが懐かしい。

「いつかわたしが帰ってきてあなたのそばにいても、あなたはわたしに気がつかないでしょうね」

何だよそれ!死んじゃうより悲しいじゃんか!

野沢雅子の演技が入り込みすぎていて、鉄郎の表情と全然合っていないのだが、それすらまるで気にならない。

青木望氏のBGMもぴったりで、これ以上ないほど雰囲気を盛り上げてくれる。

そして、〆は城達也。

耳にしたら忘れ難いあのナレーションが、実に見事な幕引きとなっていた。

 

いま、万感の思いをこめて汽笛が鳴る。

いま、万感の思いをこめて汽車が行く。

一つの旅は終わり、また新しい旅立ちが始まる。

さらば、メーテル。

さらば、銀河鉄道999。

さらば、少年の日よ。