あんにょん

アルコール依存について。

いろいろ、
本当にいろいろ、
テレビでも、いったい
あれは何?と思うくらいの
報道がされ…ガーンガーンガーン

毎回、
憤りさえおぼえてしまう私です。

まずは
アルコール依存について
ちゃんと知ってから
報道もして、意見も言ってください!と
思う毎日。


まずは、病理から。
⬇️
厚生労働省
みんなのメンタルヘルス


他の事件でもよくそう思います…
ゴミ屋敷や、自殺
DV、ストーカ…などなど
間違った知識や過剰な報道は
もうしてほしくはないです。




今まで生きてきて
どのくらいのアルコール依存症の方と
出会ったでしょう…

20人くらい?

別に、その専門の仕事ではないのに…

だから
皆さんが思うより
アルコール依存症の方は
普通にいらっしゃるんだと思います。


その方々が辿った結末は…
ほとんどが…



死…



でした。
(高齢者が多かったためもあるでしょう)


家が火事になり
亡くなった方もあります。



こんな書き方は良くないのかもしれませんが

その、死によって

ご家族が、安堵…する…というような
結末も…



でも、本当は
本当の真実は、
哀しみがたくさん沢山…
積もり積もった歴史に
また、その上に積もり積もっていく…
そんな印象を持ちます。

死をもっても、解決しないこと…

(先日食べた、マスカット&巨峰の杏仁豆腐💚)


私がお会いした皆さんは

本人ばかりでなく
ご家族も長年苦しみ

疲れ果てている構図が、いつも似ていました。


ご家族が疲れ果てている〜

のは、まだ良いのかも。

もう既に
家族関係は破綻して
お一人様の場合もかなり多いです。



私の感じること、書いていることは
正解ではないかもしれないし
根拠もないかもしれません。

その方それぞれの歴史や人生があるから
同じでないのも当たり前ですよね。




基本的に感じるのは

①お酒〜依存を生みやすい物質
②脳の気質🧠
③うつ
④孤独
⑤対人関係の苦手さ
⑥環境(イネイブリングと共依存)
⑦日本の酒文化

などなど。


アルコール依存症の患者さんも、ご家族も、
周囲は病気(うつ)になっている!と思うんです。


ですから
患者さんばかりの治療では
良くならない。
ご家族も交えた支援をしないと難しい!
と思っています。


「病気だから、治しなさい❗️」

ではないんです。
もちろん、厳しさも必要…。
だけど、一番は

その、アルコール依存症の本人と
家族の苦しみを、理解し

今、どれだけ苦しんでいるか
今までどれだけ苦しんで辛かったか…
どれだけ頑張ってきたのか…

そこの共感からしか、
支援は始まらないと私は思っています。



ご経験のない方々に
これを理解していただくのは
とても大変だと思います。

私は、理由を上手く説明出来ないので
良さそうなものをチョイスしてみましたよ。






これは、アルコールだけでなく
依存症全般に言える話だとおもいます。

ご本人やご家族以前の
何代も昔から引き継いできたものも
大きいし
世間という、化け物みたいな'常識'にも
縛られているのもあるのでしょう…


でも
こんな悪循環を何年も
何十年も繰り返していることが
どれだけ苦しいか?

それが、自業自得という言葉で
すまされるのか?


苦しみから逃れるために、依存してしまう…

人間なら、それも選択肢の一つに感じますが
いかがでしょうか?


人間は、
分かっていてもやめられない…
そんな事があります。

それの激しい版とご理解いただくと
分かりやすいかもしれません。




最初に話を聞かせていただくとき、
(ほとんどが、ご家族ですが〜)

地獄のような日々を送ってこられたことに
敬意を表するよう、努めています。

涙が出て止まらないご家族
怒りが止まらないご家族
そんな感情さえ、出ないご家族…


ほとんどのご家族が
おっしゃいます。


「死んで欲しい」

………………………………

「殺したいくらいだ…」とも。



でも、本当に、死んで欲しいと
願っていらっしゃる方は
少ないと感じます。

死ぬ以外に
今の地獄から抜け出せない…と

そのくらいの地獄。なのでしょう。


皆さんは味わったご経験があるでしょうか?
そんな、地獄を。



その時に
私は何て言っているか…
思いだしてみると〜


かなり既に、依存症ご本人のお身体が
悲鳴を上げている方が多いので

死が近いこと、

入退院を繰り返し、
最後には亡くなる方が多いという
現実を説明します。
精神科以外では、とても
冷たくされますし…(語弊があるかもしれませんが)


(あくまでも私の今までの経験)


私は「死ぬ」ところから話を始め
 腹くくりのお手伝いをしています。



ご家族は、
そうですね…といいながら

とっても哀しそうなお顔をされます。


ご自分たちからは
「死」という言葉を出されてはいても

他人から
「死」という言葉を真剣に言われてしまうと

かなり、お辛そうです…


しかし、それを
ちゃんと分かっていらっしゃる方々です。
ほとんどがすぐ、納得されます。



でも
誰のせいでもないんです。

「アルコール依存症」という病気が
そうさせるモノなのですから。


頑張ってきた、ご本人とご家族なんですから。
その支持は、必ずします。


そして
それぞれの状況に合わせて
どうしたいか?お聴きしながら
できることを一緒に考えます。

死にゆく
アルコール依存症の方のために
そして
残されるご家族のために。


生=死
死=生

ここで、やたら
死という言葉を使ってすみません🙏

死ぬ時を考えることは
生きることを考えることだと
私は解釈しています。



ご家族の中には
もう、介護も出来ないくらい
してはいけない位のダメージを受けていらっしゃる方々もあります。

精神科通院していらっしゃる方々も多いです。
それを聞くとホッとします。

まだ通院されていない方々には
受診をおすすめします。

ご自身のために
お子様やお孫様のために…。


ご本人だけでは
ご家族だけでは
依存症は
なかなか回復が難しい病気です。

社会と繋がる必要があります。
特に行政や専門家に。

ですが、繋がっても支援は
とても大変です。
まだまだ支援体制が脆弱な国です。


配偶者も、子供たちも、孫たち、
親戚にまで、影響を強く与える病気なので
世間の目も含めて
支援には相当な労力がいります…

それを上手くやる〜なんて
夢のまた夢なのか…

その位に思います。


この世の中に沢山ある、
救えない命。

そんな命に、出会う仕事をしているので
手を合わせ🙏合掌したら
次に進むようにしています。

(雲の上には、こんなに美しい空がある。)

でも、そんな中
制酒、断酒を続けている方々があります。

断酒会の代表の方に
お話をお聴きしたことがありましたが、

何年断酒しても
ご自分の人生の辛い反省ばかりで
今後も断酒を継続できる自信がないと
おっしゃっていました…


傍目からは、とてもしっかりされ
いろいろな場所で、自分の地獄のようなご経験を
話されている、のに、です。



ああ…人生って皮肉…
だけど、皆さん、こうやって
何かしら抱えながら生きていくのかなぁ〜と

敬意を表します。
それしか出来ません。


また、近くに
お二人
世にも珍しい、制酒が
できた人も知っています。

もちろん、かなりの依存症だった方。
離婚もせずに。

でも、基本的な、うつや考えというか
認知は、なかなか変わらず〜
ご本人は苦しみやすいです。

だけど
それで良くて

いろいろあって、人間だから。
そんな自分とお付き合い。

周囲の、ご家族は
ある意味、
そこにはあまり関わらず
自由に生きています。





思うのは
できるだけ早く
断酒すること❗️です。

さきほどの制酒の方も
離婚した方が良かったのかもしれませんね。

ご本人もご家族も体力があるうち。
まだ身体が致命的な状態でないうち。

まだ、子供が小さいうち…

アルコール依存症の親を持つお子さんが
どれだけの苦しみを味わうか…

本当に恐ろしいです。

早く別れて、完全に縁を切る❗️のも
必要でしょう。


精神科に入院しても
逮捕されても
死んだとしても

あなたのせいじゃないですから。



簡単ではありませんが
一刻も早くご相談されて
みんなの助けや制度を受けて欲しいです。


そして
知らないうちに、忍びよった
「うつ」を、
「ご自分」を、
少しでも早く癒して差し上げてください。
思いっきり思いっきり
甘々に甘々に甘々に。

そうしているうちに

必ず、必ず
笑える日が来ます。

全てが誰のせいでもありません。

誰だって
幸せになれると、私は思います。

机上の空論と感じられる方も
おありだと思いますが、


少しでも早く

「断つ」⬅️ いろんなものを

「繋がる」⬅️ いろんなものに

「自分を癒す」⬅️ 相手より自分を

ことで前に進みます。

自分の人生を始めてみてください。


人って
相手の人生まで、背負う義務なんてありません。

自分の人生を生きることで
精一杯。



すぐに出来なくても
自分の幸せを諦めないでください。


諦めないでいれば、
自分を大切にしていれば
いつかチャンスは来ます。


そう信じます。




私が今まで関わらせていただいた
何人かの方々のご冥福をお祈りいたします。

その方々も、ご自分の人生を
生き抜かれたと解釈しています。

それも、また美し。

🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏


好きなことをして
生きて下さい。