「おバカな間取り」という本を読んでしまいました…

 

 

この世の中には、せっまい日本ならではの

なんでこうなったの?ガーン

誰も止めなかったの?ガーンガーン

という、自宅だったら笑えない間取りがたくさんあるのですね…ぜひ参考に…はならないけれど笑いたいなら読んでみて下さい。(中には知る人ぞ知るオカルト類の間取りも載っていました)

 

今日は間取りでわかるミニ知識です。

 

 

間取りには流行がある

 

2022年現在の流行は、これです。

 

 

不動産屋さんはこれ見て

ほんこれww

と笑うと思います。

これには5つの特徴があります。

 

①ワイドスパン

2001年頃から流行している間取りで、リビングに対して横並びに寝室をつくります。これを「ワイドスパン」と呼びます。採光が大きく取れるので部屋がずっと明るいのです。さらにリビングが15畳以上と広めです。

 

②引き戸の間仕切り3枚

間仕切りを開ければリビング+洋室で20畳以上になるので部屋が広々と見えます。こっそり「あてくしの家は広い」マウント取りたい方々に流行中w

 

実は引き戸って日本発祥なんですよ。外国人で日本に慣れていない人は、たまにどうやってドアを開けるのかわからない人います。

 

ふすまで部屋を区切るって発想も、せまい日本ならではの考え方で外国人びっくりです。ちなみに一つの部屋がリビングになったり寝室になるという布団を敷くのもびっくりされました…

海外は「寝室」「リビング」「ワンルームならベッドがある」と、部屋の意味付けがはっきりしていますからね。

日本文化って変わっているんですよ…びっくり

 

③大き目WIC

「WIC」はウォークインクローゼットの略です。

収納が大きめで3畳前後あるのが流行り。WICも複数あると「ダブルWIC」「トリプルWIC」といって物が多い人にもおすすめ。

 

④DENorサービスルームorワークスペース

建築基準法で窓のない部屋は「洋室」と呼んではいけません。「サービスルーム」や「ワークスペース」という呼び方もあり、収納以外でも使用可という造りになっています。これは「人が暮らす部屋扱いではない」という意味です。

 

「納戸」という表記もありますが今は「納戸」ってかっこ悪いのであまり呼びません…アセアセ

 

または、おされに「DEN」といってテレワーク用の小さい部屋にします。(DEN自体は書斎って意味ですけどね)その場合はこの写真のように作り付けの机(というか簡単な棚)が付いています。物置にもちょっとしたデスクにもなるような高さで作ってあります。

 

これが無いと

ああこれは2000年初期造だな…

とわかるくらい流行中。

 

そしてガラスで引き戸。←これがキモ。部屋が狭いし窓が無いので暗くなりがちですが、ガラス戸にすることにより部屋が明るくなります。

 

この間取り図では羽目殺し窓の表記にしていますが、これ実はルーバーとなっていて、空調が整えられるようになっていたりします。こんな窓下矢印

採光もできるし、ちょっとブルックリンスタイルみたいで素敵です。

 

⑤SIC

「シューズインクローゼット」の略です。「SIC」と「下駄箱」の違いは、中に人が入れるかどうかです。ただの靴をたくさん並べる棚は「下駄箱」です。玄関から靴を脱がなくても物が置ける造りになっています。

 

洗面所・風呂

このほかにも洗面所にシャワーヘッドが付いているのが最近の造り。ノズルを引き出して洗面台で頭が洗えるような造りになっています。

こんなの下矢印

10年以上物件撮影していますが、なぜかお風呂はあまり進化が無いなと思いました。むしろ狭くなっている気がします…シャワーだけというマンションもありますね。

 

テレビ付きの風呂は減りましたね。テレビ観ない上にスマホを持っていけるから。

浴室に乾燥機付きはふつうです。

 

キッチン

キッチンも素材が違うくらいで形と広さにはそんなに昭和と比べて変化が無いなと思います。まあ天板が大理石風になったくらい?

食器洗浄機や3口コンロはもはや一般的です。なぜか日本ではIHは見ませんね。ガスに比べて火が弱いと思われがちなようです。欧米はほぼ電気またはIHです。

 

高級マンションの証である「ディスポーザー」は注意です!あれはリフォームで後付けできないのです!でも実際に使っている人がいるのか謎…

 

その他

あと驚くくらい欧米に比べて日本はバリアフリーが進んでいません。進化どころか進んでいない…

 

段差がひどい!

車いす入れない!!

 

埼玉県の蕨駅の実話ですが、駅徒歩5分にほぼ新築のマンションがあります。一戸建てを売ったご老人が入居しまくりで、そのマンション一棟7割が70歳以上です。

 

「マンション暮らしって楽だわ…」と実際に一戸建てを売って引っ越した私の叔母が言っていました。こういう共同生活ってありだと思いますし、これからこういうマンションが増えます。そのマンション大変バリアフリーで間口も広いのです。

 

高齢化と少子化が進む中、成人だけに焦点を当てて造るってどうかと思いますよ。

 

まちがいなく都心はこれから老人が増えます。都会は便利だもの。むしろ老人にやさしいマンション造りを目指したら孤独死とかもっと減ると思いますけどね。

 

ディベロッパーはそういう近い将来に向けた開発を考えてほしいですね。