ついにこの日がやってきた

いよいよ「引き渡し当日」。私たち夫婦は、少し緊張した面持ちで銀行へと向かいました。今日は融資実行の日。つまり、数か月にわたる家探し・契約・リフォームの打ち合わせなど、すべての努力が「お金」として動く瞬間です。普段の銀行訪問なら口座の確認やちょっとした手続きで終わるのに、この日は違います。4800万円という、桁違いの金額が動くのです。気持ちが引き締まらないわけがありません。

銀行の応接室へ

銀行に到着すると、担当の行員の方がにこやかに出迎えてくれ、そのまま奥の応接室へと案内されました。そこにはすでに住宅会社の担当者と行政書士の方がスタンバイ済み。さらに間もなく、銀行の偉い人たちがぞろぞろと登場し、一斉にごあいさつ。普段なら絶対に会えないような役職の方々に囲まれて、改めて「家を買う」という行為の重みを実感しました。「あぁ、私たち本当に大金を借りるんだな…」と背筋がピンと伸びます。

署名と押印のラッシュ

着席すると、まずは住宅会社の方から改めて費用の説明を受け、契約書類に署名と押印。次に行政書士の方から登記手続きについての説明を受け、こちらも同じように署名・押印。印鑑を押すたびに「これで後戻りはできない」と感じながらも、不思議と気持ちは前向きになっていきます。

続いて銀行側の手続きへ。融資金額の最終確認と、住宅の購入金額の確認が行われ、通帳を手にした銀行員の方が奥の事務室へ消えていきました。ここからはしばしの待ち時間。

ちょっとした和みの時間

待ち時間の間、住宅会社の担当者から「観葉植物をプレゼントしますので、お好きなものを選んでください」とうれしい提案が。数種類の候補写真を見ながら、「リビングには背の高いものがいいかな」「ダイニングの横には小ぶりのものでも映えそうだね」なんて、少し緊張がほぐれる会話ができました。

融資実行、そして現実

そうこうしている間に、融資が実行され、住宅購入に関わる一連の支払いも完了。銀行の方が通帳を持って戻ってきて、記帳された内容を見せてくれました。

そこには、確かに一度は4800万円が入金されている履歴が残っています。けれどもページをめくった瞬間、あっという間に残高は100万円強にまで減少。たった数秒で「大金持ち」から「ふつうの人」に戻ったような、なんとも言えない切なさに包まれました。

ちなみに、カーテンレールやキッチンリフォームの費用は、この段階ではまだ支払われませんでした。これらは住宅ローンに組み込まれているため、「通知預金」という形で資金拘束されています。つまり、口座に入金された時点で、すでに自由には使えないお金。勝手に引き出すこともできず、記帳上も減額済みになっていました。

契約完了、次は新居へ

こうしてすべての支払いと手続きが無事に終わり、銀行での契約は完了しました。長かったようで短い1時間、印鑑を押す手が少し重くなる瞬間もありましたが、終わってみれば清々しい気持ちです。

この後、いよいよ新居へ移動して最終確認。新しい生活への一歩を踏み出す準備が整いました。