というわけで——
たくさん悩んで、たくさん歩いて、たくさんの間取りを描いた私たちでしたが、
最終的に選んだのは、建売住宅でした。

建売に決めたあとの率直な気持ち

思うところがないといえば嘘になります。
正直、注文住宅を考えていたあの時間は、とても楽しかったです。
土地を見つけては、マイホームデザイナーで間取りを何通りもつくって、
どこに収納を置くか、風の通り道はどうなるか、朝日が差し込むのはどの窓か。
あれこれ想像しながらつくった図面は、どれも“未来のわが家”の姿でした。

建築士さんとやりとりしてできあがった間取りにも、
それぞれの部屋にしっかり意味があって、暮らしのイメージが膨らむものでした。

それだけに、「この家ができるのは1年以上先」と言われたとき、
だんだんと現実とのギャップが大きくなっていきました。

外壁を選ぶ時間も、床の色を決める時間も、クロスのサンプルを見比べる時間も、
きっと私たちにとっては一生に一度の経験だったはずです。
そういう“家づくりの醍醐味”を味わえなかったのは、
やっぱり少しだけ、心のどこかで惜しい気持ちはあります。

それはそれとして

それでも、今はそれを上回る安心感があります。

注文住宅を選ばなかった一番の理由。
それは、「立地」でした。

建売住宅は、間取りも仕様も基本的には決まっていて、
自由度の高さは正直なところありません。
でも、今回の建売は、実家にも近く、生活圏も馴染みがあり、
子育てや仕事のことを考えてもベストな立地でした。

立地を最優先とした私たちにとって、
この建売住宅は「必要なものがすでに揃っている」選択肢だったのだと思います。

もちろん、住まいに“自分たちらしさ”を加えていく楽しみはこれから。
キッチンや収納をリフォームしたり、家具やカーテンを工夫したり、
小さな部分から「スミ家仕様」にしていくプロセスはきっと面白い。

だから、いまのところ後悔はありません。
自分たちにとって、いちばん良い選択ができたと思っています。

 

——それと、あの大量に描いた間取り図たち。
もしよければ誰か使ってくれませんか?笑