注文住宅が見えなくなった私たちに届いた、一本の電話。
駐車場の土地。
本命だったその土地に、まさかの「下水道工事が来年度から」という情報が入り、引き渡しまでに1年以上かかることがほぼ確定。
…これは厳しい。
相談の末、我々夫婦は泣く泣くその土地をいったん保留にしました。
そこから数日。
「もう、しばらく何も進められないかもな…」
「どうせ土地も新しいの出てこないし」
「建売は…内装がなぁ…」
そんな風に、どこかちょっと気持ちがしぼんでいた時期。
そんな我々の手元に、一本の電話が入りました。
「検討中だった建売住宅ですが、いま他にも数組検討されている方がいまして…
もしご興味があるようでしたら、できるだけ早くご判断をいただけると…」
うん、きたよ、これ。人気エリアの洗礼。
たしかに、いま検討している建売住宅は、スミ妻の実家からも近くて、性能表示もあり、長期優良住宅の基準も満たしている。
おまけに外観や設備もなかなかにスタイリッシュで、セラミックトップのキッチンに替えることまで想定済み。
悪くない。むしろ、かなり良い。
ただ、ここで焦って決めるのはよくない。
落ち着いて考えよう…と思った矢先。
ふとSUUMOを見返すと——
付近にあった建売住宅は、なんと軒並み「成約済み」。
残っているのは、この一棟と、25坪のちょっと狭め&価格は高めの家のみ。
これは…もはやラストチャンスかもしれない。
妻と話し合い。
「どうせ悩むくらいなら、もう一度見に行ってみよう」
ということで、さっそく見学の予約を入れることに。
ちょうどクリーニングも終わっていて、外構以外はほぼ完成しているとのこと。
つまり、ほぼ「完成品」の状態で確認できるというナイスタイミング。
ここで「うーん、やっぱ違うね」となれば、覚悟を決めて再び土地探しに戻る。
でも、もし「思っていたよりいいじゃん」となれば…?