※このシリーズは、僕たち夫婦が過去に取り組んだ妊活・不妊治療の記録を、時間が経った今、振り返って綴っているものです。
僕たちの妊活は、「まず体調を整えること」から始まりました。
いきなり病院へ、タイミング法へ、という流れではなく、その前段階に時間をかけたという意味では、少し珍しいパターンかもしれません。
生理痛との付き合いと、低用量ピル
スミ妻(うちの奥さん)は、結婚前から生理痛がかなり重いタイプで、長く低用量ピルを服用していました。生活に支障が出るレベルの日もあったようで、当時の彼女にとってピルは、いわば“日常を整えるためのお守り”のような存在だったと思います。
ピルを飲むことで、生理の周期をコントロールできるし、痛みもある程度軽減される。仕事やプライベートを安定させるためにも、とても大切な手段だったのです。
妊活=ピル中止、だけど…
そんななか、妊活を意識しはじめた僕たちは、まずピルをやめることからスタートしました。
当然のように「妊娠を望むならピルはストップだよね」という流れではあったものの、これが思った以上にハードでした。
ピルをやめることでホルモンバランスが変わり、それまで安定していた生理周期は崩れ、体調もガタガタ。妻は「こんなにしんどいとは思わなかった」と何度か口にしていて、正直、見ていてつらかったです。
というのも、服用していたピルは生理の回数自体を制限してくれるタイプで、体がそのリズムに慣れていたぶん、急な変化にうまく対応できなかったんだと思います。
日によって頭痛やだるさ、イライラなども出て、妻は日常をこなすだけでも結構大変そうでした。
「妊活」という言葉がもたらす焦り
この時期を振り返って思うのは、「妊活」という看板があることで、逆に焦ってしまっていたかもしれない、ということ。
もしこれがただの体調不良だったら、「ゆっくり整えていこう」「1年くらいかけて戻していけばいいよね」って、お互いにもっと余裕を持てていたんじゃないかと思うんです。
でも「妊活」と名がつくと、「今月のチャンスを逃したら次はまた1ヶ月後…」という、目に見えない焦りが常につきまといます。
「準備中」なのに、結果を求めてしまうような、ちぐはぐな感覚。
その焦りが、きっとお互いのストレスにもなっていたんだろうなと思います。
妊活の“スタートライン”は、もっと前だった
病院に行くよりも前、タイミング法に進むよりも前。
僕たちの妊活は、「体調を整える」という、地味で、でも大切な準備期間から始まっていました。
あのときはまだ、“頑張り方”もよく分かっていなかったけれど、それでも真剣だったし、精一杯だった。今思えば、あそこが僕たちの妊活の本当のスタートラインだったのかもしれません。
次回は、そこから少しずつ始まった「実践編」の話を振り返っていこうと思います。
誰かの心に、そっと引っかかるような記録になればうれしいです。
ご希望があれば、シリーズ用のまとめタイトル(例:「うちの妊活日記」など)や、記事末尾の誘導文(次話への導線)なども調整可能です!