日本で働いている中国の方のマナー研修をしました。
中国の方がコートを着たまま事務所に入ってきたりするので
マナー研修をしてほしいということでした。
結果、笑顔の素敵な方たちでよい研修ができたと喜んでいました。

 コートを着たまま事務所に入ってきたり、
学校でコートを着たまま授業を受けるのは、日本の若者にも多いですね。
私が専門学校で講義をした時も、コートを着たままの学生が多かったです。
家庭でも学校でもコートのマナーを教えていないようですね。

 コートは防寒とチリよけの意味があります。
日本は、玄関で靴を脱いで上がる民族ですので、
外のホコリを家の中に持ち込まれたくないのです。
それで玄関の外で、それも裏返しにたたむのです。

今日はそのコートのたたみ方をご紹介します。
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まず、両手をコートの両肩にいれて、その両手を合わせます。
袖までは手を入れず、“小さく前ならえ”のイメージです。

その後、利き手(右手)をひっくり返すようにして、コートの肩を二重にします。
(肩山を裏返しに肩山を重ねます)

コートを縦半分にたたんだ形になりました。裏側が見える形です。
次に、左手は肩に入れたまま、利き手で襟を取り出して、
襟の真ん中を親指、人さし指で持ち上げるようにします。
肩山に入れたままのもう一方の手を体につけて
利き手を裏返しにしたコートの真ん中に置き、二つ折りにして腕にかけます。

家庭に訪問した際は、
それを玄関の邪魔にならないところに置かせてもらい、部屋に案内されます。
企業では、応接間まで持って入ります。
椅子の背などに掛けさせてもらうとよいでしょう!

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このたたみ方を、6年生の授業でしましたら、
ダウンジャケットを着ている子から
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学校のロッカーになかなか入らなかったコートが、
このたたみ方をしたらチャンと入るようになりました。
ありがとう!
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と手紙を頂きました。

コートを脱いで腕にかけていると、
袖口を引きずりながら歩いている人を見かけますが、
このたたみ方は、袖口が出ませんしスマートに見えるお勧めのたたみ方です。
是非お試しください。