窓は断熱性能は低い

最近の窓は樹脂サッシでペアガラス以上であり、以前のアルミサッシよりはるかに断熱性能は高いと思います。我が家の居室に採用したのは「YKK APのAPW430」というトリプルガラス樹脂窓でした。これは窓的にはかなり断熱性能が高いのですが、それでも壁に比べれば断熱性能が結構低いです。そういう意味では窓は小さいほど、断熱性能が高くなることになります。

 

 採光は必要

とはいっても、窓がない部屋というのは作れません。建築基準法では採光に有効な窓などの開口部を居室の床面積の7分の1以上設けることが求められているので、窓がない家を望んだとしても作ることはできないです。別の言い方をすればウォークインクローゼットや納戸であれば窓がなくても良いということになります。

そもそも自然の光はそれなりに家に取り入れたいと私も思いますし、多くの人がその意見には賛同していただけると思います。ただ、窓が大きいほど断熱性能が下がるというデメリットとどのように折り合いをつけるかという話だと思います。尚、窓を大きくすることにより、冬は太陽の光によってエアコン等を使わずに生活できる、というのを売りにしている住宅もあります。私の家のリビングは面積に対して窓はそれほど大きくないですが、冬の日差しが強い日中は殆どエアコンは稼働していないです。むしろいつもの服(下着+長袖1枚)だと少し暑く感じるくらいです。窓が大きくなれば日中はもっと部屋の気温が上がると思うのですが、日中だけ暑くなって、夜や曇りの日は寒くなってしまいそうな気がします。この辺りも断熱材や設計でなんとかできるのかもしれないのですが、1日の熱の収支だけをみると均衡していてても、日中が暑くて夜は寒い家になる可能性はあると思いました(実際には夜は暖房をつければ問題ないとは思います)。

 

 

 実際に採用した窓

  • LDKは掃き出し窓にしました。1580×2000の大きさです。幅の1580㎜は少し小さめだと思います。掃き出し窓にしたのは、玄関から入らないような大きな荷物があってもここから出入りできるようにするためと、庭に行きやすくするためです。
  • 各部屋の窓は1580×910の大きさとしました。これもすこし小さめです。また高さは少し高めに設定しています。角部屋は2つ窓がつけられるのですが、南側だけを残して、西側の窓はなくしました。
  • WICには換気用に小さめの窓を付けています
  • 玄関、トイレには採光用の窓を付けました。
  • 脱衣洗面所には換気用に比較的小さい窓を付けました。
各窓の大きさや位置は下記のとおりです。
 
玄関、トイレの窓は明るくて良い感じです。尚、こちらも依頼前にパワーポイントで大体のイメージを作るようにしていました。
↓こんな感じです。壁全体のなかの窓の大きさがわかるので、作ってみても良いと思います。